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パルム・ドール全部みる

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カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールの受賞作品の論評です。
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#パルムドール

デヴィッド・リンチ監督『ワイルド・アット・ハート』変人だらけのロードムービー

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 デ…

ボブ・フォッシー監督『オール・ザット・ジャズ』めくるめく自伝的名作

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 自…

ジュスティーヌ・トリエ監督『落下の解剖学』作家は夫を殺したか?

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 いやー、…

ローラン・カンテ監督『パリ20区、僕たちのクラス』フランスのリアルな教育現場

<作品情報> <作品評価> 50点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 まるでド…

リューベン・オストルンド監督『逆転のトライアングル』容赦ない地獄絵図

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 前半はす…

ヴィム・ヴェンダース監督『パリ、テキサス』至高のロード・ムービー

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 非常に不…

クエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』行先不明のクライムドラマ

<作品情報> <作品評価> 85点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 全てが作り物めいていて本当にパルプ・フィクション(紙質の悪い本)を読んでいるような感覚でした。 時系列をシャッフルする手法がとても上手いし、なるほどこことここが繋がるのかというのが面白かったです。 特にジョン・トラヴォルタとマーセルスが乱闘になる店の展開は予想外すぎて笑いました。 ただ、やたら「ニガー」という言葉を言っていたり、上述のホモセクシャルのシーンの不誠実さは気になる

リューベン・オストルンド監督『ザ・スクエア 思いやりの聖域』人間の厭らしさに向き…

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆  <短評> 上村 うーん…

ジュリア・デュクルノー監督『TITANE/チタン』歪んだ劣情の終着とは…

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆  <短評> 上村 身体の…

フランシス・フォード・コッポラ監督『地獄の黙示録』狂気のベトナム戦争…その先に

<作品情報> <作品評価> 95点(100点満点) オススメ度 ★★★★★  <短評> 上村 これは…

コーエン兄弟監督『バートン・フィンク』ホテルで起こる奇妙な出来事

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆  <短評> 上村 蚊の音…

エミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』圧倒される一大叙事詩

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 これは色…

ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』韓国社会派エンタメの最高峰!

<作品情報> <作品評価> 85点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆  <短評> 上村 見た直…

マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』ニューヨークの闇に生きる男

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 トラビスは偶然乗せた大統領候補に「街のゴミどもを一掃してほしい」と言います。そこに全てが詰まっています。トラビスは教養も金もなく、なんなら人種差別や性差別も平気でします。しかし、それは彼が望んでそうなったのではなく、アメリカという社会がそうさせてしまったのです。 皮肉にも彼は英雄として持ち上げられますが、本当に欲しかったものは何一つ手にできていません。彼は何も変わってはいない