自作小説 「see you」
善です。
この自作小説は今は無いアカウントのツイートへのリプで
「オリジナルストーリーでも作れそうやな」
と僕が言った所
「じゃ〜作ってみて!」
との事で、リプで即興で作った作品です。
何が言いたいかって言うと、練りに練った作品じゃないからねって話です。
つまり保険をかけています、保険屋だけに(面白〜い)
また、stand.fmという音声配信アプリで朗読してくれる人まで出てきて頂いて、大変光栄でした。
最後にリンクを貼って居ます。
それではどうぞ。
ーーーーーここからはじまるよーーーーー
「See you!See youってわかるー?
また会おうねってことだよーーー!」
(ちーちゃんのツイートより抜粋)
そう大声で叫んだあの日の事は今でも鮮明に覚えていて
私はまだあの日の事を忘れる事が出来ずにいる。
「もう10年も経ったのかぁ…」
自分でもわかってる。
友達はみんな好きな人が出来たり彼氏が出来たりして楽しそうだ。
「好きな人居るの?」
そう友達に聞かれる度に私は答える
「ん〜、まだ居ないかな笑」
そう答える度に寂しい気持ちと少しの罪悪感が心臓を刺す。
(あんな約束、もう覚えてないよね…)
でも私は覚えてる
私が覚えてるって事はもしかしたら君も覚えてくれているのかな
私は虫が嫌いで、でもクラスの男子は虫に夢中で。
クラスの男子は虫を嫌がる私が面白いみたい。
子供っぽい男子は嫌い。
でも君は違ったよね
「嫌がってるだろ!やめろよ!」
って言ってくれた。
本当に嬉しかった。
今でも覚えてるよ。
そこから仲良くなってよく一緒に帰ったよね!
クラスのみんなから冷やかされたりしたよね。
君は私をかばった事で「カッコつけ野郎」なんて言われてさ。
あの時言えなかったけど、ずっと心の中でごめんねって思ってた。
思ってたけど、でも、ごめんねって言いたくなかったんだ。
それよりも君と居る時間が嬉しくて
ごめんねよりもありがとうが言いたくて。
クリスマスにさ、手袋作ったの覚えてるかな?
あの手袋、本当はちょっとお母さんに手伝って貰っちゃったんだ笑
君があまりにも喜んでくれたから言えなかったけど、、、今ならちゃんと全部自分で作れるんだよ。
その後、君が転校しちゃうって聞いた時は本当にショックで、学校を休んじゃった。
風邪を引いたって事にしちゃったけど実は違ったんだ。
だってもうすぐ会えなくなっちゃうのに泣き腫らした顔を覚えられたら大変!
君は今、まだアメリカに居るのかな。
彼女とか、出来ちゃったのかな。
転校でもさ、近くだったら会いに行けたのに。
アメリカじゃ…ちょっと遠いもんね。
「英語わかんないし俺だって行きたくねーのになぁ」
そう言ってた君の為にいっぱい考えて、初めて覚える英語、忘れて欲しくない英語、調べたんだ。
君はまだ覚えててくれてるかな
「See you!See youってわかるー?
また会おうねってことだよーーー!」
君を送り出したあの日、自分の住んでる号室まで大声で叫んじゃったのなんてさすがに覚えてないよね?笑
でもいつか会いに来てくれるかもって思って、私はまだ引越しも出来ずにいる。
一人暮らし、夢だったんだけどな笑
いつか会いに来てくれたら言ってやろう。
《完》
お粗末さまでした!!!
ちなみにこの物語の男子版もあるんですが、蛇足かと思うのでやめておきます。
画像はいつも通りふらっとさん@fratto_prにご提供頂きました🤝
朗読「see you」参加者
素敵な朗読をありがとう🤝
そむさん(そーむしゅにん)
https://stand.fm/episodes/5f20258eace82e3898cade92
かずたん(おかず)
https://stand.fm/episodes/5f21068d4a4c26f47a7fc102
みえるん(miel)
https://stand.fm/episodes/5f22808aace82edc35cae421
はなちゃん(ざりがにのはな)
https://stand.fm/episodes/5f217087ace82e82cacae1ca
こた
https://stand.fm/episodes/5f26d7caace82e1a67caee49
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?