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Heimat賞受賞ペアが語る、 起業家シェアハウスでのチーム結成のススメ

それぞれ自己紹介をお願いします。

宮野:宮野渓乃佑です。年齢は20歳で、所属は日本大学理工学部の海洋建築工学科になります。
現在はキャンピングカーを対象とした宿泊拠点、RV-Port構想を進めています。

世古:世古亮雅です。現在22歳で、富山大学の芸術文化学部を休学中です。2021年の9月より起業家シェアハウスに入って、宮野と出会い、意気投合して今一緒に事業を進めています。
建築や美術館巡りが好きです。

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↑左側:宮野さん(白パーカー)/右側:世古さん(ブルーシャツ)

事業/サービス内容について教えていただけますか。

宮野:車を生かした宿泊体験を求めるVan Liferと呼ばれる方々に向けた宿泊施設、RV-Port構想を進めています。
僕たちは、Van Liferの中でも特に観光目的で車中泊体験を嗜む人々をVan Stayerと呼んでいて、そのような人たちを対象としたサービスを創ってます。
サービス名は『[天の河原]物語』と言います。由来は、夜空、夜景、RV-Portの灯り、この3つをすべて揃える事で、銀河系を航海してるような宿泊体験を届けたい… そんな想いから来てます。

宮野世古1

↑お2人の土地探し中に撮影された一枚。

お2人はどのようにして出会ったのでしょうか。

世古:Google Design Sprint という起業家シェアハウスのワークショップ2日目で意気投合しました。宮野の宇宙系のことをよく知っている部分や夢が壮大なところに惹かれ、彼に話しかけました。そして彼のVan Liferに向けた宿泊施設のサービス構想にも興味を持ち、参加することになりました。

宮野:そうですね。そのとき僕は、すでに起業している人や先輩方からのアドバイスをたくさん受けるようにしていたのですが、それと同時に同じ目線で話せる仲間も探していました。そこで話しかけてくれた亮雅と意気投合することができて、同じ起業家シェアハウスに住んでいるという部分も心強いなと思い、チームとして今後一緒にやっていこうという流れになりました。

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お2人の出会いでもあるワークショップ「Google Design Sprint」とは?

宮野:スタートアップ企業の根本的な考え方が学べるワークショップだと思います。
具体的には…、まずそれぞれ自分の思う「課題」を持ち寄り、その課題が誰のどのようなものであるかを深掘りつつ自分なりに定義し、その研磨された課題をどのように解決するかの手段を考えるワークショップです。
メンターのアリアンがよく言うのは「良い答えを導くには良い課題を挙げなければならない」と言うことです。
1日目は曖昧だった課題や事業構想も、気づいた時には1つのちゃんとした事業アイディア/コンセプトになっていった印象があります。
先ほどもお伝えした通り、僕たちのサービスのターゲットが「Van Lifer」から「Van Stayer」に再定義されたのもこのワークショップを通してでした。

世古:論理だけに頼らず、途中で絵を描きながらアイディア出しをするなど、感覚的部分も刺激しながら受けられるワークショップで面白かったです。

宮野:良い意味で遊んでいるような感覚だったかも。

「Google Design Sprint」の後は2人でどのように動いて行ったのでしょうか。

宮野:起業家シェアハウスのオリエンテーションでも重要と教えていただいた「仮説検証」を行いました。
具体的には仮説を立てて、ヒアリングをし、ターゲットの課題によりリアルに寄り添うことで、サービス内容をより研ぎ澄ましていくような作業です。1週間半で計31人の人にインタビュー/ヒアリングをしました。その過程で実際にVan Lifeをしているインフルエンサーさんや弁護士さんなどに出会うことができました。

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仮説検証を行った後、カンファレンスまでの1週間はどのように過ごしていたのでしょうか。

宮野:1番は資料づくりです。それと、ヒアリングの後に見つかった課題に対してのアプローチ方法や解決策を磨いていく作業です。
起業するって変数が多いなと感じていて、例えば法律とかお金とかチームのことだったりとか…すごく考えることが多いと思うんです。全部を資料の中にまとめるのは時間的にも無理だと思ったので、まず型をある程度作り、その中から埋められる情報をできる限り埋めていくようにしました。
法律に関して弁護士の方に問い合わせをすることなどは時間がかかることもやりつつ、まずは今あるものから自分で作った資料の型にはめていった感じです。

世古:宮野が資料を作っている間僕は山梨にサービスのための土地探しに行っていました。

宮野:仲間が遠くまで行動してくれていると思うと、作業している中でもすごく心強かったです。
亮雅が山梨でカラオケに泊まったエピソードとか、スタートアップっぽいことしてるなーと思いました。笑

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↑お2人の土地探し中に撮影された一枚。

同じチームで起業家シェアハウスに入居するメリット/デメリットなどありますか。

宮野:コミュニケーションが円滑な部分は最大の利点だなと感じました。スタートアップは些細なことでも横の情報共有が重要だと思います。なのでチームメンバーの物理的な距離感が近いのはスタートアップには良い環境だと感じました。

世古:アイディア出しとかは人と一緒にやる方が出やすいと個人的に感じました。あとは事業以外のことでも一緒にご飯に行って、悩みを相談したりもしていました。

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あなたにとってスタートアップとは?

宮野:「令和の維新志士」です。
現状の世の中に対するモヤモヤを抱えていて、それを取り除くために多少の逆風を受けながらも進まずにはいられない、そんなイメージを持ってます。

世古:「仲間と熱狂できるもの」です。
少ない人数のチームだからこそたくさんの熱量を共有できて感じられるのだと思っています。


あなたにとって起業家シェアハウスとは?

宮野:起業家の「幼稚園 / 小学校」です。
VCとか資金調達とかMVP検証とか、聞いたことはあるけどよく知らない曖昧な概念が、ここでの暮らしを通して少しずつ分かってくる、そんな場所です。

世古:「何も持たない若者に対して起業するきっかけと環境を与えてくれる場所」です。
僕自身上京したのですが、そんな僕に住む場所だけではなく同世代の起業家たちとの繋がりや起業する環境を提供してくれました。


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