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#友達100人必要!?

先日、卒園式で耳にした「友達100人できるかな?」という言葉が心に引っかかる。この言葉を聞くたびに、ぞっとする。

そんなに多くの友達を作ることが本当に重要なのか、と自問自答する。自分の過去を振り返ると、本当の自分を出すことで他者からの反感を買った経験が数多くある。そんな自分を受け入れてくれる大学の仲間には、心から感謝している。

私たちが受けてきた教育では、他者と同じであること、集団に溶け込むことが強調されがちだ。
「思いを一つに」「みんなで一緒に」といった言葉が象徴的だ。しかし、「友達100人できるかな?」という考え方には、裏面の影響もあると思う。この言葉は表面的にはポジティブに聞こえるかもしれないが、できない人はダメだというプレッシャーを子どもたちに与えかねない。

言葉の力は大きい。私たちは、言葉を使う際にはその背後にある意味をよく考えるべきだと思う。特に子どもたちは素直で直接的なので、このようなメッセージから誤った価値観を受け取ってしまう可能性がある。
時には、自分を責めたり、本来の自分を隠して人と関わることになるかもしれない。
4月に新しい学年が始まる。その際の自己紹介で、この言葉を少し違った角度から使ってみたいと考えている。

「友達100人できなくても大丈夫。大切なのは、まず自分自身としっかり向き合い、自分を大切にすること。自分の好きな部分も、そうでない部分も含めて自分を受け入れる。そして、相手の自由も尊重し、コミュニケーションを通じてお互いを理解し合うことが大切だ」というメッセージを伝えたいと思う。

私たちは、忙しい日々の中でも、やらなければいけないことだけでなく、自分が本当にやりたいことに挑戦し、それを周りと共有していきたい。
今日も、自分らしく一日を過ごそう。

おススメ本 『友だち幻想』
なぜ、100人いなくても良いのかを理論的な面で説明している本です。
面白いので是非読んでみてください。

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