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『ジャンパー』 ダク・リーマンの映画監督としての力量は? 新しいタイプの観光映画? 話すことがあまりない

評価 ☆




あらすじ
ピラミッドを背に砂の丘に立っている自信に満ちたしたり顔の青年デヴィット。以前の彼は気弱な少年だった。気なっていた女の子のミリーの気を惹くのもシドロモドロだった。ところが、ある日のこと。同級生のマークを助けようと川に落ちて溺れてしまう。




ジェイソン・ボーンのシリーズは意外と好きなのでダグ・リーマン監督はどうなのかな、と思って『ジャンパー』を鑑賞する。2008年公開でダグ・リーマン監督、ヘイデン・クリステンセン、レイチェル・ビルソンなどが出演している。





観終えて感じたのは、僕が好きなのは『ボーン・アルティメイタム』と『ボーン・スプレマシー』なのだということ。製作総指揮としてのダグ・リーマンは評価するが、監督としての彼はどうなんだろうか。ポール・グリーングラスは自分の映像スタイルを持っている稀有な監督なのだが、ダグ・リーマンはそうではないらしい。




『ジャンパー』の映像は面白いけど、話はつまんないという典型的な映画である。瞬間移動(テレポーテーション)モノなら、NHKのドラマ『七瀬ふたたび』の方が面白い(たとえが古すぎるかな)。どうやら、瞬間移動をしながら世界の旅をしたいらしい。ぜひ勝手にやっててくださいって感じである。




新しいタイプの観光紹介ムービーとしてなら楽しめるかもしれない。今度、世界遺産シリーズとか、日光シリーズとか、阿佐ヶ谷特集とか、そういうのでこれ使えそう。毎回ジャンプするといい。ジャンプする時、全裸じゃないんだね。不思議。



ヘイデン・クリステンセンは、映画『ニューロマンサー』の主演に抜擢されているという。ボビィ役である。僕が20代で読んで憧れたというか、カッコいいと思った小説の主役なので期待している。『JM』『マトリックス』と発展してきたウィリアム・ギブソン的ワールドがどうなるか楽しみ。できれば「カウント・ゼロ」と「モナリザ・オーヴァードライヴ」も映画化してほしい。




『ジャンパー』の話に戻ろう。ダイアン・レインが登場していました。彼女は昔、本当に可愛かったですね。『ランブルフィッシュ』の彼女が好きだった。『ランブルフィシュ』と言えばミッキー・ロークも登場していた。最近、ベルリン映画祭で主演映画がグランプリを受賞したけど……なんか太ってました。やっぱり、人間は太ると感じが変わってしまう。



『ジャンパー』はそんなに話すことがない映画ということかな。



追記



『みんなエスパーだよ!』という邦画で、瞬間移動の時に服だけ残るというシーンがあった。『ジャンパー』とどっちが理屈にあってるのか? 謎である。ヘイデン・クリステンセンにはできないことは事実である。当たり前だが。



初出 「西参道シネマブログ」 2008-08-18



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