最初の4日目が一番きつい
お世話になります。ドリームラーナーズの石原です。鳥取県倉吉市で進路指導と学習法指導の塾を運営しています。学習指導は中学生・高校生・大人、英語の指導は小学生から対応しています。LINEなどを活用して、遠隔地でも進路指導・学習指導に対応しています。
今日は、昨日たくさん書いたので筆休めで簡単だけど大事な話題をお話しします。
「何事も、始めて最初の4日目が一番きつい」という話です。
3日でやる気は切れる
この動画の中で吉野先生がおっしゃっているんですけど
日本史の教科書を10ページずつ暗記する
1日10ページ完璧に覚えるのに3時間ぐらいかかり、3日目で嫌になる
思い直してもう一度最初からやり始めて3日目まではスムーズに行く
4日目から初めてのところなので嫌になる
槍なんか入試に出ねえじゃん
こういうの、勉強を始めた人って本当にやりがちです。今井宏先生がスタートダッシュくん、と揶揄するやつです。
これに陥るメカニズムは、大体こうです。
①やる気はとにかくある、目標は高い
②でも別に勉強好きじゃないのに、最初から完璧にやろうとする
③やれないか力尽きる、やる気が尽きる
対策としてやれることは、
やる気「だけ」でドライブさせない
やる気が続く工夫をするしかないですが、やる気は沸くものではなく、沸かせるものなので、
①毎日同じ時間に同じ内容でとりあえず始める
②嫌にならない時間でやめたり切り替えたりする
③できるものを最初と最後で挟む
など、やりやすくする工夫を入れていかないと、気合や根性だけでは続けることはできません。
ですが、世の大人たちは工夫のことはほとんど言及しません。目標(〜大学・高校に行くんだ!)と努力(何時間勉強する、何点とる)ばかり設定させます。なぜでしょう?
多くの人が、勉強は面白いと思う前の自分を忘れている
一度知ってしまったことは、それを知らない状態には戻れません。覚えるべきことを忘れた、とは全然違う現象です。
例えば、箸の持ち方を忘れることはできませんし、箸の持ち方を覚えてない状態というのがどういう状況なのか想像することができません。同様に、勉強が面白いなあと感じる前の自分にはもう戻ることはできません。
しかしなぜか、世の大人たちは、「勉強は楽しい」ことを前提として子供たちに話しかけていることが多いです。そんなわけありません。
楽しいよ!と思わされて、たまたまやってみて楽しかった!
自分でわかるまでやれた!
気まぐれでやってみたことが褒められた!
とかそういうことがきっかけで「勉強が楽しくなった」のでしょう。このことを覚えている大人はほとんどいません。
また、勉強のやり方も、大人ならある程度は知っています。自分の仕事や趣味に関することなら学び方・調べ方がわかっているから取り組めます
これは、それが当たり前になるまでやり込んだからわかっているわけで、最初からそうだった人はほとんどいません。
でも、ほとんどの大人は自分が当たり前にできるようになる以前のことは、覚えていませんし、覚えていないことを自覚してもいませんし、想像もできません。気付いたらできていた、と言い張るのです。
多くの大人は、最初の4日目がキツかったことは、思い出せません。子供や生徒が勉強をしていてしんどそうな場合には、そこを一緒に乗り切りましょう。4日目のあとは、3週間、3ヶ月、と壁は続きます。だんだん楽になっていきます。楽しさが錯覚できるところにたどり着くまでが大きな壁です。まずは勉強を始めていきましょう。
本日は以上です。
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