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音読の効用/英語以外も(勉強法メモ)

お世話になります。ドリームラーナーズの石原です。鳥取県倉吉市で進路指導と学習法指導の塾を運営しています。学習指導は中学生・高校生・大人、英語の指導は小学生から対応しています。LINEなどを活用して、遠隔地でも進路指導・学習指導に対応しています。

今日のお話は、「勉強で音読を活用しようよ!」です。

読み飛ばさないで読むのは難しい

みなさん、黙読だけで、いろんな文章を、読み飛ばさないで読めるでしょうか。これ、すごく難しいんですよ。かなりの集中力を必要とします。私は、難しい本の難しい箇所を読むときには詰まるところはなるべく声を出し、指でなぞりながら読むことがあります。

一方で、普段読んでいる雑誌や週刊誌は、特に意識しなくてもどこに何が書いてあるかはだいたいわかるでしょう。また、あまり普段の生活と関係ない(と思ってしまう)ものは、そこまで真剣に読まないでしょうから、それもあまり問題ないです。

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しかし、「勉強」になってくると、読み飛ばしていては考え方がわからない、知識も増えない、問題も解けないため、なるべく読み飛ばさないように読む、ということが要求されますが…

ほとんどの人は、自分が読み飛ばしていると思ってない

実際に読めてなくても、「読んだ」という人は、思った以上に多いです。生活の中でも、説明書とかマニュアルの類は読んだと言ってしまう人が多いでしょう。パラパラめくったのを読んだと言うのです。目が滑ってる。

私もうっかりするとやってしまいます。で、明らかに読み飛ばしたことがわかって愕然とします。

目を滑らせただけでは、読んだことにはなりませんし、実際に読んでいません。これを防ぐには、「絶対に読みとばさない読み方=音読」で読むしかありません。「素読」と呼ぶ人もいます。今でも小学校などでは課題として出されるところもあります。

初めて勉強する内容なら特にそうですが「何がわからないかわからない」ため、いろいろな用語の説明を読み飛ばしてしまっては、永遠にわかるようにはなりません。社会人なら時間も少ないでしょうから、目を滑らせていては時間がもったいないです。

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「読み飛ばさない黙読」ができれば一番早いのは当然です。しかし、その段階に行き着くまでは無理せずに、部分的にでも音読を使って、確実に覚えていくことを心がけましょう。

読み飛ばしを防ぐための音読(素読=そどく)

と言うわけで、音読が活躍します。音読をすれば、絶対に読み飛ばしはしません。また、自分で発声し、自分の耳で聞く、体が振動する、など脳が刺激される要素がたくさんあるので、黙読(目だけ)よりも「体験記憶」につながりやすく、覚えやすいという効果もあります。

①目で読む
②声に出す=体を動かす
③耳で聞く

大人も子供もスマートフォンをガッツリ見てしまうのは、刺激が強いからです。視覚刺激で引っ張れないぶん、音読(素読)でしっかり刺激を与える勉強をしてみましょう。

英語や古典は音読でスラスラ読めるほど復習しよう

そして、音読(素読)はこれは外国語、及び外国語扱いできる「古典」にも有効です。なぜなら、現代の日本に住んでいる人の多くは、外国語や古典を「普段から音声で聞かない」からです。

日本語を読み慣れているのは、周りに日本語があふれているからです。もちろん書かれた時代が違う作品なので、もともと読まれていた文字とは音声が違う場合がありますが、それを気にしていては古文や漢文の勉強はすすみません(学校の国語の先生もそこまで古典に興味があるわけでもない)。

外国語・宇宙語である英語や古典に関しては、耳にタコができるほど音声を聞き込み、自分でなるべく発音を真似して音読できるところまでやり込んでください。

古典は音声がないじゃないか! そうです、ないです。ないものは「お手元のスマートフォン」で録音してしまいましょう。自分で音声教材を作ってしまうのです。他の教科でも同じ手が使えます。

付録:英語はシャドーイングまで

特に英語の場合だと、以下のマニュアルにしたがって練習してもらうことで、英語に慣れていくスピードがどんどん上がります。

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簡単な教材、例えばNHKのラジオ英会話や、基礎英語などから初めて見るのが良いでしょう。大学受験生なら、音声つきの長文がたくさん載っている速読英単語・英熟語シリーズなどがおすすめです。

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