見出し画像

水玉模様のスカート

私のママは愛情深い。私によく物を買ってくれる。
雑貨とか化粧品とかお洋服とか。可愛いものを見つけたら愛娘に買ってくれる優しいママ。(何歳になっても)
ですが、少し前にママがくれた水玉のスカートを捨ててしまいました…


これ

理由は、デザイン的に着るタイミングが分からないのと、自分には似合わない気がしたから。


黒色を基調とした、ドットとラインの入ったパキっとした模様のスカート。プリーツも入っていて可愛い。けれどなかなか合わせる服が難しかったのです。
スカートの長さも膝下の丈で、ただでさえ短い足が短く見える、私には似合わないデザインだと思ってしまいました。
数回は着たけど、やっぱり自信を持って着こなすことはできなかったかもしれません。

貰ったものだし、デザインはそこそこ気に入ってるのでクローゼットの奥で眠らせていました。3年くらいかな?
でも生きていると服の好みも変わってくるし、服をしまう場所が無くなってくる。
片付けしたある日、断捨離をしようと、おそらく捨ててしまったのです。おそらく…


今月から職場も変わり、これまでの職場とは違いオフィスカジュアルで出勤するようになりました。
今は職場が変わったばかりなので、自分で服を選ぶ新鮮さがあり、楽しく思います。
明日はパンツにしようか、スカートで出勤しようか、そんなことを仕事中考えているうちに「あのスカート」の事を思い出した私。
あれ?水玉のスカートって断捨離で泣く泣く捨てたんだっけ?
着ることは無いけど、貰ったものだから一応取っておくことにしたんだっけ?
と不安でいっぱいになりました。

思い出してみると、それまでママから雑貨類は貰っていたものの、服は貰ったことがなかった。
でもある日突然、誕生日もない何でもない日に「水玉のスカート」をプレゼントしてくれたので、理由を聞てみました。理由は、
「あげたかったから!」
とのこと。

実にシンプルかつ明瞭な理由。それ以上も以下もなく、ただただ愛情なのでしょう。当時は、自分では買わない少し高めの値段だったので、そんなささやかなプレゼントがとても嬉しかったのです。


そんな思い出もあったことを振り返ってみると、だんだんと捨てたかもしれない事を後悔して、不安が頭のなかをグルグルと駆け巡る。
オフィスカジュアルな服になら合わせなれるんじゃないか。
今こそ着ることのできるタイミングなのではないかと。
捨てたかもしれないことをとても後悔しているのです。

スカートがクローゼットの中にあるかは、今のところシュレディンガーの猫状態。

春の暖かく生ぬるい気温。
新しい事が始まる、期待と緊張が入り交じる不安定な季節。
不安と愛情を感じたこの「春」という季節に、春に着る「あのスカート」の事を思い出しました。
故に、家に着くまで不安な状態なので、居てもたってもいられず、頭をせいりさせようとここに自分の気持ちを書き記すのです。

あるといいなぁ……


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?