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2023.GW 那須、福島、新潟を旅する-3

前回はこちら

3日目です。
那須からいよいよ福島に入っていきます。
大好きなR289は眩しい新緑の季節です。
鳥さんと静かな沼の散策が目的です。到着時は私たちのみ。
GWだというのに信じられない静けさで、まあ元々人の集まりそうな所は苦手なわけでおのずと静かな所に足が向いていっているのでして。
標高がある程度高いので、まだまだ桜が満開です。
木々の新緑は紅葉のようにオレンジや黄色の芽吹きが目立ちます。

山桜

那須連峰にはまだ少しだけ残雪が残ります。

やはりまだちょっと夏鳥には早かったようです。
コガラかな、巣作りの準備のようです。

嶽観音堂が湖畔にあります。坂上田村麻呂の建立と伝えられていて見事な彫刻が施されています。

観音沼を後にR121から猪苗代湖の脇を抜けて、磐梯吾妻スカイラインに入ると思いきや、一旦福島市内に近づいてから目指す高湯温泉です。
宿は静心山荘、高湯温泉の最奥からさらに急な狭い道を登って行った突き当りでした。

外見は一見山荘風ですが使われている部屋は食堂の2階のみな雰囲気です。
静かそうでうれしいです。
実際のところは我家のみの宿泊でした。
ここはかつてスキー場があったそうで、その時は大変賑わったそうです。
今は温泉ラヴァな人々が集う静かな温泉地です。

玄関に入ると、こちらのお風呂が使われた福島県の観光ポスターがお出迎えです。建物はかなり年季が入っているので、そういうのが気になる人は無理かも。。。部屋はきれいに清掃されています。トイレ・洗面所が共有です。
トイレは電気がつかなかったのですが、すぐ直してくれました。
お布団はふかふかで窓から眺める風景がいいです。
タオルと歯ブラシのみ、バスタオルはありません。

元スキー場の雰囲気が残っています

3時過ぎに入ったのですが、4時までは日帰り客も来るとの事。
でもまあ、ひと段落しているようなのでお風呂に向かいます。
天国への階段と通路です。

内湯のみのこじんまりとしたお風呂で3人が限度かな。
ここでも脱衣所との境の扉が固くて最後まで閉まりません。
翌朝は直してありました。
硫化水素対策の様で湯口はフードで覆われています。もちろん窓は開けてあります。窓からの新緑が美しく、脱衣所からは高湯温泉の各宿に配管されている太いパイプが見えます。
こちらにやって来るパイプは御主人が5日に1回掃除するそうです。
ほんとはもっと間を空けてもいいんだけど、その方が結局は楽なのだそう。
お湯を維持していくということは人知れぬ苦労があるのです。

お湯は高湯温泉では珍しく温湯の硫黄泉です。体感は40度くらい。
泉質は、酸性-含硫黄-CA・AL-硫酸塩泉です。
めっちゃいいお湯、至福です。温湯なので長湯できそうなんですが、なにせ成分が濃くて5分がやっと、なので何回も通っちゃうんです。

このお湯に浸かれただけでもすごい価値があります。襤褸だけど予約してよかった。。。ほんとにね、今部屋に戻ってきたでしょう。なのに、ちょっと休憩するとすぐにまたお風呂が恋しくなっちゃうんです。
こんなことを繰り返していると夕食の時間になりました。

見てください、この彩と山菜尽くしの品々!
中央は野菜のゼリー寄せです。
あまりの美しさにしばし言葉を忘れます。

新玉ねぎ丸ごとスープ
鯛のカルパッチョ、野菜サラダ
セリとキノコと豆腐、豚肉の鍋、だしがすごく効いてる
タラのムニエル、アスパラがおいしい

これにご飯とみそ汁でした。
野菜大好きな私たちに、前日の旅館ニューおおたかと同じように、たっぷりな野菜のおもてなしに感激です。これで1万円を切る価格設定ですからありがたいです。

朝食はシンプルでご飯がすこぶるのおいしさです。

デザートもすごい

苺とヨーグルトボリューム満点

最後は挽きたてのコーヒーで締めでした。

高級旅館と見まごうばかりの食事のラインナップにいい方に裏切られて、
建物の設えとのギャップが大きかったのです。
その衝撃はスーザン・ボイルが歌いだした感じ(失礼)
山菜の素朴なおいしさと素材を損なわない調理法、ご主人は謙遜していたけど、私には何よりの御馳走でした。

いつまでもこのお湯とお料理を出し続けてやっていってほしいと思うけど、
硫化水素による家電の傷みの早さや、やはり後継ぎ問題もあって、ご主人も声を濁していました。。。
良き宿に感謝でした。

つづく







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