GWの東北、越後、長野を旅する-7【栃尾又温泉 自在館】
R352を大湯温泉の入口から左折して行き止まりが栃尾又温泉
谷間の隔絶された空間には3軒のお宿が並びます。
玄関を入るとイケメンのお兄さん(マスクから見える範囲で)が説明してくれる。声もいいw
その間荷物は部屋に運んでもらえた。
飲み物やお菓子はロビーに置いてあるので、セルフで頂くよう。
温泉の冷水ポットもあります。
作務衣を選んでお部屋へ
お部屋は大正館を予約していて、本館から渡り廊下で向かう。
2間続きの広い部屋で鍵も掛かる。エアコンもストーブもこたつもあって
あと、ロッキングチェアと二人掛けのソファ。wifiもバリバリです。
トイレが本館まで行くのが遠いけど大した距離じゃない。
宿の到着が15:30過ぎだったので、まあ貸切風呂争奪合戦には当初から白旗だったわけで。。。
それでも皆さんの予約の合間を縫って貸切もゲット。
温泉は言わずと知れたラジウム温泉
男女入れ替えの私はうえの湯(トップ画像)相方はしたの湯へと向かう。
浴室の戸を開けると何やらただならぬ雰囲気が。。。
本を読む人、瞑目する人、じっと動かず湯と向き合うとはこのことか!
そこには湯に浸かっている人たちの間を不思議な時間が通り過ぎていく。
なので、体を洗い湯に浸かる瞬間には、この整然とした一糸乱れぬ空間を私が乱してしまうのではないかという不安に襲われる。しかし、
その一員となれば、もう太古からそこにいるがごとくの一部に溶け込めた。
この絶対の温度を何と表現したらいいのだろう。
湯が皮膚で、皮膚が湯だ。
境が感じられない。
一体になるとはこのことだ。
これは初めての体験で、ああこの湯を体全体で味わうことができて、
ほんとうに幸せだし貴重な湯浴みができたと感じた。
部屋に帰ると湯疲れも暑くてたまらん、という入浴後あるあるもなく
ひたすらいい気持ちが続いた。
夕食を19時にしたので、17時台の貸切風呂をゲットできた。
まずはたぬきの湯へ
こちらは加温のみのかけ流し
42℃位かな。うえの湯の後だとかなり熱めに感じる。
窓からは山の斜面の残雪と轟く沢の流れが雪解け時期のすごさも醸し出す。
暑くてすぐ出てしまったw
19時、食堂に向かいます。
この時間の利用者は少なくて窓側の席に案内される。
闇に埋もれた渓谷を見下ろすほんのりとした照明のテーブルはよい雰囲気
どうしてもお酒を飲むので、一汁四菜では足りない気がして一汁六菜にしてみた。一汁四菜のコースに紅鱒のお造りとイワナの塩焼きがつきます。
この日の基本の献立は、
・うるいのお浸し:歯ざわりよし
・からしなます:人参、青菜、切り干し大根、油揚げ、錦糸卵をからし入りなます仕立て、うんまい、好み
・エビしんじょう:ちょっぴりw
・春キャベツの肉巻き:ご飯のおかず
・けんちん汁:薄味でおいしい
・ごま牛乳ゼリーとフルーツ:ごまたっぷりでおいしい
御給仕も酒の肴になるものは先に、焼き物は温かいうちに
ご飯のお供は最後にご飯と一緒にと気遣って運ばれてくる。
でも食べてみれば満腹状態でした。
食後のコーヒーをロビーでいただく。エスプレッソでおいしい。
夕食後、私はnoteの更新を、相方はうさぎの湯へと向かった。
ここでもう一度貸切風呂の時間を確認してみると、露天風呂のうけづの湯の予約が入ってない。。。
予約したつもりで書き忘れたのか、今となってはしかたがないので深夜に向かうことにした。
結構寒かったので急いで掛け湯して入湯。加温具合がうれしかった。
外を見やるとたくさんのタラの芽が見えるけど、「採るの命がけだね」というくらい崖っぷち。
深夜起きた割には暖まってすぐにぐっすりと寝付いた。
さて、朝飯前の今度はしたの湯へ
62段の階段を下って行きます。
石で囲われた湯舟は更に雰囲気がよく、川にも近くて自然の中っぽい。
またしてもゆっくりとくつろぐ。
黙浴がこんなに似合うお風呂もそうそうないのではないだろうか。
朝食もおいしくいただいた。
ご飯、みそ汁は言うに及ばず、ラジウム納豆と生卵もお代わり自由だった。
さすがに昨日たくさん食べたので、お代わりなしで十分だった。
たった1泊だったけど、いい湯治ができた。
また再訪したい宿が一つ増えた。
2022.5.3(火)
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