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知っているようで知らない、さて秘湯とは。。。

神代(こうじろ)温泉 富山県氷見市神代3021

元々”秘湯”というのは造語だそうで、日本秘湯を守る会が発足の折、できた言葉らしい。

私の秘湯のイメージは、
歩いていくような山中にある(最近は交通も整備されてますが)
たぐいまれな泉質(必ずしも源泉かけ流しというわけではないらしい)
少人数でお客様をもてなす(家族経営とか)
もしくはほっておく(湯治宿とか)

それに襤褸である。という大事なコンセプトがあるらしい。

よくよく考えてみれば、交通不便な山中の温泉は1000mもボーリングしなくても自然湧出しているだろうし、
山菜取りに行ったら、鹿がお湯で傷を癒していたとかいう例えも、温泉の効能が高いということだし、
そんなところに巨大資本がホテルを建てるわけでもないので、おいおい家族経営になるわけで、そんなところはもちろん小規模だからお客様も少なく、きっと思ったほどは儲かってないから、あちこち補修する費用捻出も大変な訳で、結果3代目くらいで襤褸になるのではないか、と推測します。
なんや、わし、経済学者みたいやwww

というわけで、襤褸な温泉宿はねらい目という法則があります。

しかしながら、このようなたぐいまれなる温泉も、
女将さんのリタイアが先か建物が先か。。。(失礼)
というほど、高齢化と老朽化が進んでいるわけで、もしそこに一たび災害でも発生すれば、最後のとどめとなってしまうわけで、
昭和の香り高い温泉宿ほど、大急ぎで行った方がいいよ!なのです。

そんなコンセプトを絵にかいたような温泉が、神代(こうじろ)温泉です。
今は諸般の事情で日帰り入浴だけになっています。
外観は看板がなければ、倉庫にも見えます。
玄関先にある池?っぽいものが、かつての温泉旅館の名残をかろうじて残しています。

私達の温泉のこだわりは源泉かけ流しなので、
トイレがぽっとんだろうが、歩いて廊下が抜けそうだろうが、すばらしい温泉に入れればいいのです。

こちらの温泉は以前2度の富山旅行のおり、2度とも訪ねた温泉です。

泉質はナトリウム-塩化物強塩泉で200mほど離れた源泉から引き、一切空気に触れないまま適温に覚まし、湯口は無色透明ですがすぐに鉄分が酸化するため、湯槽は赤茶色に濁っています。
と、ニフティ温泉に書いてありました。

ナトリウムイオンと塩素イオンの分量が半端ないです。しょっぱいです。
メタケイ酸とメタホウ酸の含有量が高いのに、トロミ感がそれほど感じないのは、中性だからのようですが、温泉の成分はいつも不思議に思います。

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建物の危うさ程にはお風呂はかなりしゃんと持ちこたえています。
カランからお湯を出して洗いますが、シャンプーなかった気がします。
問題は浴槽で、赤茶色の濁りがあるので、中が見えないのです。
私はひどい近眼なので、かなりな確率でお風呂では転びそうになるので、
相当慎重に浴槽に入ります。

う、トラップ。。。

手すりがないので石につかまりながら入ると、階段状になっていました。
ほんと危機一髪、意図しないドボンをするとこでした。
ということはやや深めです。

湯温は適温で、まだ雪のある2月の寒い時に訪れたのですが、とてもよく温まる湯冷めしない温泉です。 神経痛、婦人病に効能があるせいか、かなり襤褸なのに女性客が意外と多いです。

冷たいお茶のサービスがあったような気がします。

営業時間:10:00~21:00
利用料金:¥500


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