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R_B 6:Another World

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Team 31 “その後” バージョン side 敬&誠。真面目と能天気の超心理コンビがドタバタするとこうなる。
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#小説

R_B < Part 6 (epilogue) >

 赭が病院に戻る頃には夕闇が迫ってきていた。 「先生、お疲れ様です。送り有難うございまし…

R_B < Part 6 (9/9) >

 つい発してしまった怒声に何事かと訝しむ葵をなんとか誤魔化し、礼を述べて玄関まで見送った…

R_B < Part 6 (8/9) >

「昨夜お前に起こった現象が、実際に統の身に起きた事だと仮定すれば、そこから異世界へ跳ぶき…

R_B < Part 6 (1/9) >

 いくつもの手榴弾が飛んでくるのを確かに見た。  爆風と無数の金属片を全身に受けた筈だっ…

R_B < Part 6 (2/9) >

 自由落下運動が始まる時のように緩やかに……しかし一瞬で、誠の意識はクリアに切り替わった…

R_B < Part 6 (3/9) >

 陽が傾いてきた。  窓から差し込む光が誠を起こさないようにと、敬はカーテンに手を掛ける…

R_B < Part 6 (4/9) >

「おはようございます。汐さん」  リハビリテーションルームの片隅で筋トレ……どう見てもリハビリの範疇を超えている……をしている敬のところへ、柚葉がやって来た。 「おはようございます」 「凄い回復力ですね。5日目でここまでなんて」 「左脚は時々痛ぇけど」 「当たり前でしょう。『無理は禁物』っていう身体からの警告ですからね」 「分かってるって」  真面目な忠告に、ついつい苦笑した。自分としては、かなり身体の軽さも戻って来た気がするし環境にも馴染んだと思っているところ

R_B < Part 6 (4.5/9) >

 意識の奥底で、赤い髪が揺れる。 (……香琉那?)  近くに居るのだろうか。  それなら…

R_B < Part 6 (5/9) >

 彼等の新しい病室……扇が使っていた個室は、不思議な穏やかさに満ちていた。物理的にも、普…

R_B < Part 6 (6/9) >

 統と芥の姿を視たのは寝入ってすぐだったらしい。目を覚ませば、未だ日付が変わったばかりだ…

R_B < Part 6 (7/9) >

 手の甲を何度も叩かれ、敬は漸く催眠から覚めた。 「大丈夫か?」 「……見事に左半身が重…