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『演劇をすることのリハビリテーション』/ワークショップとオープンスタジオのお知らせ

贅沢貧乏の山田由梨です。
この度、贅沢貧乏は12月に演劇のリハビリテーションをすることにしましたのでお知らせいたします。

まず、「演劇のリハビリテーション」とは一体なんなのか、ということについて少し書きたいと思います。

コロナ禍になってから、わたしも含めて劇団員が参加する予定だった演劇公演がいくつも中止になりました。
発表になっているものも、なっていないものも含めて。
今年は、贅沢貧乏としては本公演の予定がなくて、劇団のトークイベントや海外公演はしつつ、それぞれ外部での活動に力を入れていこうという年にしていたので、贅沢貧乏の公演自体は中止にはなっていないのだけど、でも、そのようにみんなの予定していた演劇活動がなくなってしまった。

観劇もわたしにとっては日常的なものだったのに、ロックダウン中も含めて、数ヶ月舞台を観に行かない期間ができてしまった。
規制が緩和されたあと、何本か演劇を観に行ったものの、感染症対策をしながら、やや緊張感のある客席に座ってマスクをしたまま観劇するのは、個人的に100%楽しめる感じじゃなかった。

そういう時間を過ごしながら、
「演劇ってどうやるんだっけ」とか
「演劇なんてよくできてたな」とか
そんな気分になってきちゃったんですよね。
演劇をすることがすごくハードルの高いことに思えてきた。
(実際のところ今は、演劇をすることのハードルはとても高いわけだけど…感染症対策をしながらの稽古も、上演も、経済的にも)

そもそも今年は人との関わりも減ったし、体力も精神力もちょっと前より落ちている気がする。
でも、世の中は少しずつ正常になりつつある空気だし、客席数の規制が緩和されて、満席にすることもできるようになった。
面白そうな公演の宣伝も見るようになってきた。
でも、よしじゃあ「今までのように」またやっていこう、とはなれないでいる自分たちに気付いてしまったのでした。

そんな話を劇団員としていた頃、
12月に予定していた『わかろうとはおもっているけど』のパリ公演が中止になることが決まり、予定が空いてしまった。
そして、わたしたちにはまず、演劇をすることのリハビリが必要なんじゃないかという話になりました。

そういうわけで、
12月、2週間ほどの期間で演劇をつくり、
「演劇をすること」をめぐるコミュニケーションの場を設けようと思います。
そのために、演劇をつくる人、演劇をみる人を募ります。

【演劇をつくる方へ】
気づけば今年は、新しい出会いの機会がとても減ってしまいました。
演劇をする上で楽しいと思うことのひとつは、いろいろな人と出会えることだよな、と企画をしながら思い出しました。
今回のワークショップでは、既存の戯曲を使用して実験的にシーンを立ち上げてみたいと思っています。
正式な公演ではありませんが、企画の趣旨に賛同してくださり、贅沢貧乏と一緒に演劇をつくりたい(リハビリしたい)という俳優の方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡ください。

★応募条件
(1)贅沢貧乏、森下スタジオが定める*感染症対策*を守りクリエーションにご参加いただける方
(2)演劇作品への出演経験があり、女性の役を演じることができる方(使用する予定の戯曲の関係上)
(3)下記の期間参加可能な方(適宜OFFあり。ワークショップの時間帯は参加者決定後、応相談)
[日程]
ワークショップ:12月4日〜20日
オープンスタジオ:12月21日〜22日
フィードバック:12月23日
[場所]
森下スタジオ
〒135-0004 東京都江東区森下3-5-6
http://www.saison.or.jp/studio/access.html
▶︎演劇をつくるリハビリ参加申し込み方法
件名を「演劇をつくるリハビリ参加申し込み」とし、下記項目をoffice.zeitaku.binbou@gmail.comまでお送りください。
(1)名前
(2)所属(あれば)
(3)生年月日
(4)舞台等の活動経歴(PDF添付も可)
(5)応募動機
(6)贅沢貧乏、森下スタジオが定める*感染症対策*を守ることへ同意いただけますか(はい/いいえ)
(7)写真(バストアップと全身)
*参加料:無料
*募集人数:数名(応募者多数の場合は書類選考あり)
*応募締切:11月9日(月)12時まで(11月10日(火)までに応募者全員にお返事します)

【演劇をみる方へ】
もしかしたらお客さんの中にも、以前はよく舞台をみに行ってたけど最近観に行ってないなという方、多いのではないかと思います。
もちろんコロナ禍において、感染のリスクのことを考えると行きたくないという人もいるかもしれないけど、
それだけじゃなくて、演劇を観に行くという習慣が途絶えたことで、なんだか少し観劇に行くことが億劫になったとか、
そういう人もいるのではないかと思います。
演劇を作ることに体力がいるように、演劇をみることにも体力がいるから。
その体力が落ちているという人もいるはずなのです。
だから今回は、わたしたちのリハビリのためでもあるけど、最近演劇みに行かなくなっちゃったな、というお客さんにも参加していただきたいと思っています。
ワークショップでつくったものを、オープンスタジオにて下記の予定で公開します。
ご参加いただく方には、まずワークショップの成果をみていただき、そのあと一緒に「演劇をすること」について少しお話できればと思います。

★オープンスタジオ詳細
[クリエーションメンバー]
大竹このみ 青山祥子 山田由梨 佐久間麻由
秋本ふせん 秋山遊楽 柴田美波 関彩葉

[日程]
12月21日(月)19:00〜21:00
12月22日(火)19:00〜21:00
*入場無料(要事前予約)・各回18:45より受付開始
*各回定員15名
[場所]
森下スタジオ Bスタジオ
〒135-0004 東京都江東区森下3-5-6
http://www.saison.or.jp/studio/access.html
▶︎演劇をみるリハビリ参加申し込み方法
贅沢貧乏、森下スタジオが定める*感染症対策*をお読みいただいた上でお申し込みください。→満席につき受付は終了いたしました。

【お問い合わせ】
贅沢貧乏 office.zeitaku.binbou@gmail.com
ご質問など気になることがございましたらお気軽にご連絡ください◎ご質問など気になることがございましたらお気軽にご連絡ください◎



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