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社長借入金は残しておこう

めんどくさい経理なくそうぜシリーズ第2弾です。

小さな会社では、社長借入金を常に残しておくと楽です。
社長借入金とは、社長が、会社にお金を貸している状態です。
社長に対する給与の未払や、経費を立替えて清算していない分がやがて借入金になっていきます。

これがあると何がいいかというと、会社のお金から個人支出をしたときに、相殺することができます。
社長借入金 / 現金預金 ××
ざっくばらんに言えば、「会社のお金勝手に使っちゃったけど、ほら今まで貸してた分あったじゃん??それと相殺ね!」って感じです。

実は、借入金も多すぎたらそれはそれでちょっと不都合が出てくるんですが、常にある程度の残高を残しておくと、決算の時に融通が利きやすいです。
・ちょっとした個人の支出を会社で立替えてもらえたり、
・決算の時に「やっぱりこの支出は個人的な支出の意味合いが強いから、経費に計上しない!」と思ったときも調整が利きます。

どうやって借入金を作るかというと、直接会社にまとまったお金を入れてもいいですし、(出資の分は借入金になりませんからそれ以外で)
恒常的に、個人で会社の経費を一部立替える仕組みを作っておくとよいです。現金支払いとか個人のカードで払ったりすればOKです。

逆に使うときは、会社から引き出してもいいですし、直接会社の口座から落としちゃっても一応OKです。
後者はあんまりやりすぎると、個人と会社がぐちゃぐちゃな印象になってしまうので、よくないですが、多少なら。

因みに逆に、会社が社長に貸している状態は社長貸付金、となります。これは、極力避けましょう。
社長貸付金を放置するとどうなるのかというと、
・利息相当額の余計な納税義務が発生したり
・または、社長への賞与とみなされて余計な納税が発生したり
することがあります。
(あんまり税務のことに触れると税理士法に触れそうなのでこれくらいにしておきます(笑))
あとは銀行からの借入をしたい、している場合、銀行さんは社長貸付金嫌う傾向があります。
銀行さんからすれば会社がどれだけ儲かってても、その分を社長にバンバン渡しちゃってたら、資金繰りが大丈夫か、ちょっと不安ですよね。

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