「すごくいい入り」とは?〜カターレ富山vs長野パルセイロ
長野パルセイロとのライバル対決を制した前節。
まずはその先制点を挙げたキャプテン・吉平・翼のコメント。
「入り」とは?
おそらく立ち上がりでペースを握れるということで間違いない。
長野とのダービーでは毎回この「入り」を制したものが勝っている。
去年のダービーの記事はこちら
https://note.com/zebra2020/n/n0f5510b919b6
去年は序盤にハイプレスをかけて相手に考える時間を与えずペースを握りそれが勝利につながった。
今回も「入り」は一緒。
長野のビルドアップは4バックでサイドバックが低い位置で参加する形。
これは長野のCBの池ヶ谷がボールを持っているときの配置。
長野のセンターバック2枚に対してカターレの川西と吉平がサイドに追い込むようにプレスをかける。
ここで多かったのが池ヶ谷から水谷へのパス。
池ヶ谷から水谷にボールが出た時富山はWBである神山が一列上がって4-4-2のような形でプレスをかけてこれがハマっていた。
CBからSBへのパスは現代サッカーで言えば死に筋のパス。
日本代表の冨安がアーセナル加入当初ベンホワイトからパスが来ないと話題になったがその理由がこれだ。
ビルドアップに優れるベンホワイトは低い位置でのSBの冨安へのパスは死に筋になると知っていて出さなかったのだ。
長野はまさに立ち上がりでビルドアップにうまく行かず
死に筋のパスを連発していた。
長野のシュタルフ監督はこう語る。
しなかったというのが監督の感想。
ビルドアップにもなっていないということが言いたかったのだろう。
富山は攻撃面では去年の対戦時と同じ狙いを持って立ち上がりに臨んだ。
それは体格で優位の取れる水谷の位置へのロングボールだ。
水谷はテクニックに優れる選手ではあるが身長162cmとDFにしてはサイズが小さい。
吉平も172cmと小柄ではあるがここでは優位がとれると踏んで右サイドに流れることが多かった。
ここでマイロールにできずともプレッシャーをかけて相手に質のいいボールを蹴らせる時間を与えない。
立ち上がりの時間先手を取ろうと企んだ富山はDFらいんを相手コートまで押し上げて3バックの選手もガンガンボールを取りに行く。
DFラインを押し上げてコンパクトに守れば当然セカンドボールも増える。
そこからコーナーキック、フリーキックと徐々にチャンスを増やす。
得点シーン
ここで吉平のシュートが当たって入ったのはとてもラッキーだったがこの得点が決まるまで富山が内容で押していたのは間違いない。
なんだかんだあり雷雨で中断もあったが先程のシュタルフ監督のコメント通りハードワークする富山は休む時間ができたのは結果よかったのかもしれない。
ただガンガン押し上げていたのは得点シーンまでで
特に中断明けは前節までの5-3-2で受けに回ったこともあり相手のボールを持つ時間が増えた。
石崎監督いわく
長野が修正を挟んだと言っているが正直自分は変化がわからなかった。
どっちかというと富山が4-4-2気味の前プレスをやめて
5-3-2のブロックに切り替えた(得点したからDFするゾーンを下げた)が故に相手のサイドバックがボールを持つ時間が増えたように思えたのは自分だけですかね?
わからないので教えてくれる人を募集してます
ということで今回の締めとさせていただきます。
P.S 個人的に影のMVPはガンガン押し上げてインターセプトしまくってた今瀬だと思ってます。
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