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契約交渉で使えるテクニックネタ⑤

今回の契約交渉ネタは、契約の相手方から契約書を提示された場合に使えるテクニックネタです。

契約書を相手方から提示される状況(特に対面の場面)として、契約書の擦り合わせではなく、ドラフト(草案)のやり取りをしたわけでもなく、いきなりその場で契約書にサインを求められる状況に遭遇することがあるかもしれません。

そのような状況において、契約書に慣れていない人がその場で契約内容を理解するのはほぼ不可能です。契約書に精通した人であっても短時間で内容を理解することは至難の業です。

冷静に考えると、契約書を細かくチェックされたくない相手方の思惑があるんじゃないかと勘ぐりたくなる痺れる展開ですが、こと契約書の取り交わしにおいては、同調圧力的な何ともいえない空気感がその場を支配することも珍しくありません。

その独特な雰囲気に飲まれてついついサインを…

してはいけません。そこは踏ん張り我慢したいところです(もちろんすぐにサインをするか否かは契約対象によりけりですが)。

契約書の内容を把握せずにサインをするのはさすがにリスクが大きいと言わざるを得ません。特にビジネスにおいては。あとで修正をお願いしたところで一度サインをしてしまった以上、巻き直しにはとてつもなくパワーがいります。後悔してもしきれません。

それを踏まえると、当然その場でのサインは極力避けたいところですが、とはいえ、はよサインしろ的同調圧力マックスの空気感をどう乗り切ればよいのか。なんとも悩ましい問題です。

しかし、その空気感を一瞬で吹き飛ばすセリフが存在します。

以下のセリフを覚えておきましょう。

「ありがとうございます、持ち帰って読ませていただきます!」


このセリフを一言覚えておけばその場の空気を一瞬で吹き飛ばすことができます。

ポイントは、“それが当たり前のように明快に伝えること”です。申し訳なさそうに伝える必要はありません。

契約書は、お互いのビジネスを有意義にするために交わすものです。それを実現させるべく、契約書の内容を理解するために持ち帰って読む。当然の行為として明快に相手に伝えます。

そうすることで、相手方としてはよろしくお願いしますとなるところ、そこで相手がごねるようなら何か裏を勘ぐってみてもいいでしょう🤔

上記のセリフ、ビジネスに限らずどのような場面においても効果が実感できると思います。ぜひとも覚えておきたい言葉です。

ちなみに近年、電子契約がすごい勢いで増えていますが、「あとで読ませていただきます!」電子契約でも当然に使えるテクニックです。



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