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怪我を乗り越え、秋シーズンに6本ものフルマラソンを完走できた理由|ZBRCメンバーインタビュー #02

こんにちは。ゼロベースランニングラボラトリー公式です。

ゼロベースランニングラボラトリー(以下ラボ)のメンバーなら誰でも参加ができ、メンバーが中心となって様々な練習会やイベントを開催、運営しているのがゼロベースランニングクラブです。この記事ではそんなクラブに所属するメンバーにスポットを当て、メンバーへのインタビューを通してクラブやラボの活動を紹介していく企画です。

第1回目の記事はこちら。

第ニ回目となる今回は、右足肉離れという大きな怪我を乗り換え、2018年の秋シーズンに6本ものフルマラソンを完走、2019年には念願だったサブ4を達成されたクラブメンバー、森さんへのインタビューをお届けします。それではどうぞ!

30km以降の失速経験をきっかけに練習方法を見直すことに

ベアフットマラソン

ーーー森さんよろしくお願いします。早速ですがランニングを始めたきっかけから教えてください。

2015年に友人に誘われて始めたのがきっかけです。2016年の奈良マラソンがはじめてのフルマラソンで4時間44分24秒で完走しました。翌2017年には2度目のフルマラソンとなる泉州国際市民マラソンにエントリーして4時間24分54秒で完走しました。

ーーーしっかりタイムも縮まってるし、順調なランニングライフのスタートに思えますね。

ただ、泉州国際市民マラソンではタイムこそ縮まりましたが、30km過ぎから足が動かなくなりました。これをきっかけにそれまでの月間走行距離に重点を置く練習方法は自分には合わないんじゃないかと考えはじめ、何か別のアプローチはないかなと模索するようになりました。

ゼロベースランニングとの出会い

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ーーー「量」だけでなく「質」を意識するようになったんですね。

そうですね。いろんなアプローチを模索する中で、たまたまWEBの広告で高岡さんと、高岡さんの提唱する「ゼロベースランニング」を知りました。

広告には「裸足で走ることで、走り方を根本から見直す」というようなコピーが書いてあって気に止まったのを覚えています。

それから高岡さんの著書「ゼロベースランニング」を読んでさらに興味が強くなり、新横浜で開催されていた高岡さんのワークショップに参加してみることにしました。

ーーーワークショップに参加されてみてどうでしたか?

やっぱりぱっと見は構えるじゃないですか…、高岡さんを生でいきなり見たら…(笑)。偉そうに威張る感じの人じゃないといいなと思ってたんですが、生の高岡さんはとっても気さくで話し易い方でした。

ーーー森さんといえばいつもToe-biで走られているイメージですが、その頃からですか?

ワークショップに参加しはじめた頃はまだシューズを履いてたんですが、きねや足袋さんで新しく販売されるランニング足袋Toe-biのモニター募集がきっかけでToe-biを履き始めました。初めは歩きから始めて、2ヶ月くらい経った頃にそろそろ走れるかなと思って走ったら全然いけるじゃん!と 。そこで調子に乗ってスピードを出したら右足の脹脛がプチーって...。肉離れですね。

その時、やっぱり裸足やToe-biで走るのは自分には無理なのかなって思いました。でも病院に通いながら改めて高岡さんのブログを読んでいたら、高岡さんは左右の脹脛の肉離れを3往復半したって書いてあって、そう考えると自分はまだ0.5往復だって思えて(笑)

高岡さんからもメールでエールを頂き、引き続きゼロベースランニングに取り組む決心をしました。その甲斐もあって、その後は一度も肉離れはないですね。

ーーー肉離れを起こして以降、どういった取り組みをされたんですか?

ゼロベースランニングに取り組めば良くなると信じて、高岡さんの個人セッションやワークショップに参加してって感じですね。ただ、ゼロベースランニングのドリルは結構キツいものもあって続けるのが辛い時期もあったんです。でもちょうど良いタイミングでゼロベースランニングクラブが立ち上がり、続けるためのモチベーションができて、それでもうちょっと続けてみようとなって今にいたります。

フルマラソン6レースをToe-biで完走

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ーーーゼロベースランニングに取り組みながら臨んだ2018シーズンについてお聞かせください。

2018年の秋シーズンは8週間で6本のフルマラソンにエントリーしました。6本中5本のレースが抽選エントリーだったので、2本くらい当選すれば良いかなと軽く考えてたんですが、6本全て当選したとわかった時は正直全てのレースを走り切れるか心配はありました。でも結果的には6本すべてToe-biで走って、すべてのレースで完走できました。

ーーー8週間でフルマラソン6本ってすごい連戦ですね!しかも全てToe-biでの完走はすごいと思います。

1本目のレース中に左脹脛がちょっと痛みはじめて、その時は「あぁ、今シーズンもまた棒に振るのか...」って思いました。この時はなんとか騙し騙し走りきったものの、続く2本目、3本目のレースでも同じような状態で。

そのうちToe-biでの走り方が分からなくなってしまい、どういう感じで脚を上げたらいいのかな、とかばっかり考えていました。それで4本目の大阪マラソンの時にもうタイムはどうでもいいから自分の気持ちいいように走ってみようと思いました。

「脚のことを考えないで、上半身、肩甲骨で」って高岡さんが言ってたなーと思い出だして、レース中は肩甲骨の動きだけ気を付けて走ってみたんですよ。そうしたら脚も痛まないし、疲れ方も違う。ラストスパートまで出来てしまうほどでした。

後半の失速改善

ゼロベースランニングに取り組むことでレース後半の落ち込みが改善

ーーーつづく湘南とさいたま国際では連戦にも関わらず、毎回PB更新されることになりますよね。

大阪マラソンできっかけを掴んで、さいたま国際マラソンでは念願だったサブ4がやっと達成できた!って思ったらまさかの4時間00分00秒でした(笑)。連戦でしたがスタートしてしまえば自分を見つめられる、ある意味幸せな時間でしたから、レースでは毎回集中を切らさず走れたと思います。

コツコツと積み重ねて、ついにサブ4達成

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ーーーそしてついに2019年3月の佐倉朝日健康マラソンでサブ4を達成されましたね。

年度末で仕事が忙しくて月間走行距離は100km行くか行かないかくらいでしたが、レースに向けてドリルは欠かさずやってましたね。立甲、股割り、ブリッジの3つは毎日やるようにしていました。

それ以外だと職場が8階にあるんですけど、上りは全部階段を使っていました。あとは歩いている時も「今、左足がちょっと前に出た」とか「無駄な動きが1個入った」というように、身体のちょっとした動きにも意識を向けるようにしていました。

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留意事項を書き込んだマンダラチャートをポケットに入れて毎回のレースに臨んでいる

ーーーその時出来ることをコツコツと重ねての目標達成なんですね!

4月のお花見ランの時にクラブのメンバーからサブ4達成のお祝いをしてもらって、あれはほんとに嬉しかったですね。サブ3を目指すような速いランナーの方々も一緒になって私のサブ4達成をお祝いをしてくれるという優しさや心の余裕がこのクラブにはあるんだと実感しました。

ーーーちょうどクラブの話が出たので、ゼロベースランニングクラブに参加してみての感想などはありますか?

クラブでは有志のメンバーが集まって毎週グループランや練習会をやってますよね。高岡さん主催のクラブなのに高岡さんがいないところでメンバーが集まって勝手にやってていいのかな?…って最初は違和感あったんです。でも江戸川のグループランに参加した時、ゼロベースランニングの動き作りやフォームの話になって。その時に高岡さん一人から学ぶよりもメンバーそれぞれの解釈や考えを共有し合うことで、自分の中でゼロベースランニングに対する理解がすごく深まっていくのを感じました。

他にもオンライン飲み会や、ランナーのためのヨガレッスン、コミュニティ作りに関する勉強会、図面をダウンロードして誰でも簡単に作れる応援うちわの作り方紹介など普通のランニングコミュニティではあまり聞かないようなイベントや取り組みがあって楽しみながら同時に勉強もさせてもらってます。

マンダラチャート

有志のメンバーが集まり、森さん講師で開催されたマンダラチャートの勉強会の様子

ーーークラブで今後やってみたいことはありますか?

自分は「金八先生世代」なので、あの金八先生の河川敷コースを走るユルいランイベントなんて出来ないかなと思ってます(笑)

ーーー2019年の秋シーズンも、大阪マラソン、さいたま国際マラソンと立て続けにPB更新されていて抜群の安定感ですよね。これからの活躍にも期待しています。本日はありがとうございました!

ゼロベースランニングラボラトリーでは、一緒に走りをアップデートしてくれるメンバーを募集しています。詳細はこちらをチェックしてください!


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