好きな絵本まとめ

絵本っていいよね〜。最近は全然読んでいないけど、同級生の一部がかいけつゾロリに飽き始めたころくらいまではまあまあ読んでいた。好きな本を紹介してる人は見たことあるけど、そういえば好きな絵本の紹介とかって見たことないなと思ったので、ここにまとめていくよ。ちな、当方25歳になるきらきら陰陽師なので、私が小さい頃流行っていたものが多め。通なわけじゃないのでベタなの多め。ごめめ。絵本そこそこ読んでたなくらいの人は懐かしさを噛み締めながら、マニアの人はこいつミーハーだなとやんや言いながら読んでってね。友人の子供へのプレゼントに悩んでいるそこのあなたも、ぜひぜひ参考にしていってください。ゆっくりしていってね。

『めっきらもっきらどおんどん』
長谷川摂子/作 ふりやなな/画
これを語らないやつは絵本好きではないと思う。これを嫌いとか言う奴はきっと話が通じらん。初版が1990年(びっくり!)だと言うのに、本屋さんに行くといまだに手前の方に平積みされている。絵本界の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と呼んでいいほど面白いし人気。主人公の男の子が一人で神社に遊びに行ってなんやかんやで別世界に迷い込み、3人の妖怪みたいな輩たちと遊ぶというストーリー。その3人はそれぞれの遊び(めちゃくちゃでかい縄跳び跳んだり、風に乗って飛んだり、綺麗なお宝みたいなやつを見せびらかされたり)で楽しませてくれる。シンプルなんだけど、やっぱ異世界でようわからんけどとにかく楽しい人たちと遊ぶっていうのが子供心に刺さるんだよな。あと声に出してリズム感が気持ちいいフレーズが多い。覚えてるセリフが多いのはぶっちぎりでこの本。


『かいじゅうたちのいるところ』
モーリス・センダック/作
ベタですがこれもはずせません。面白い。やっぱり異世界に迷い込む的なのが絵本は楽しいんですわ。あと私のイチオシポイントは作品中に主人公の男の子が、かいじゅうたちの前で「かいじゅうおどりをはじめよう!」とオーディエンスを鼓舞してうぉぉぉ!!みたいな雰囲気になる一幕があるんだけど、次のページから始まるかいじゅうおどりのシーンにはなんとセリフというか文字がない。無音。かいじゅうたちがはしゃいでいるのをひたすら眺める時間。なにもないからこそ、かいじゅうたちの楽しそうな声が聞こえてくるような気がしてくる。いやあれは確実に聞こえてた。子供ながらにわくわくして自然と前のめりになっちゃうあの感じ。なんか実写映画化もされてたよね。映画の内容はあんまり覚えてないけど、かいじゅうたちのビジュアルが絵本からそのまま飛び出てきたような再現度で感動したのは覚えている。この人の作品は全部人気な気がする。私はモーリス・センダックの作品だと『まよなかのだいどころ』がお気に入り。鈍感なパン屋のおじさんたちのせいで男の子がパンの生地と一緒に練り込まれるという非常にハートフルなお話です。


『竜のはなし』
宮沢賢治/作 戸田幸四郎/画
このnoteを書くに際して本を見返していたんだけど、宮沢賢治だったんだ。知らなんだー。これは話の内容というよりとにかくこの絵がすごく印象に残ってる。あの色鮮やかさとか、竜の力強かったり寂しかったりする感じがめちゃくちゃ焼き付いている。私がパキッとした色使いの日本画とか美人画が好きなのって多分これが原体験だと思う。
余談なんだけど、うちの母親も絵本が好きだったし、子供が4人もいたからなのか母親はとても絵本の読み聞かせが上手だった。キャラで声色を変えたり、抑揚をつけたり、いままで挙げた本も母親の読み聞かせスキルのおかげで3割増くらいには面白くなっていると思う。この『竜のはなし』も母親によくリクエストしてたんだが、登場人物が喋ることがなく、ナレーションがほとんどで、あんまり楽しい話ではない分、母親がいつもと違って淡々と読んでくれるのが毎回新鮮だった。


『ぐるんぱのようちえん』
西内ミナミ/作 堀内誠一/画
言わずと知れた傑作。何か一冊おすすめしてくれと言われたらこれ。でっけえものしか作れんくて色んな職場をクビになっちゃう象のぐるんぱが転職をし続け、最終的に天職を見つけるという超絶胸熱ストーリー。ぐるんぱが作ったおっきいお皿とか靴で遊ぶのが夢でした。やっぱり福音館書店さんはすごい。『ぐりとぐら』をはじめ、強者揃いです。


『おふろだいすき』
松岡亮子/作 林明子/画
もうだいすき。だいすきなのよ。うちの兄弟でも圧倒的に人気だったのがこの本。実家にある『おふろだいすき』を見ていただきたいくらい。テープとかでめちゃくちゃに補強されててぼろぼろなのです。色褪せてるしよう分からんシミもある。私はこのぼろぼろの状態しか知らんから初めて本屋さんで新品を見た時に度肝を抜かれた。全然色違うじゃんか。それくらい読んで読んでとせがんでいたらしい。お風呂に入ってたらいろんな動物がどこからともなく現れてくる話。濃いキャラばかりで楽しい。私は当時あひるのプッカが欲しくてたまりませんでした。さっきネットで調べたら英語版が出てました。すげえ。いい本は海を渡るね。林明子さんの挿絵のものでは『おでかけのまえに』も私のお気に入りです。


紹介文を長く書く体力もないのでこの辺にしておきます。書いたもの振り返ってみると今でも本屋さんで人気なものばかり。名作は語り継がれる、、、。ライフゴーズオン。書ききれんだったけど『からすのぱんやさん』とかもいいよね。あと『ロージーのおさんぽ』、絵がかわいい。最近はヨシタケシンスケさんの絵本がめちゃ人気よね。あたいもすきぇ。こないだ図書館でヨシタケさんの絵本を読んで泣きそうになるくらいグッときました。大人にも響く本、ありがてえ!!

読み聞かせ関連でいうと、私はNHKで放送されてたおはなしのくにも大好きでした。芸能人になったら出たい番組第2位。Wikipediaの過去の放送リストを見たんだけど、もう中学生による『注文の多い料理店』めちゃくちゃ見たい。誰だオファーしたの。一杯奢らせてくれ。私が出演するとしたら『オツベルと象』の語り部として、最後の二行で子供達を混乱の渦に巻き込んでみたい。出たい番組第一位は東京フレンドパークに決まっています。

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