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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【10月27日㈬~11月2日㈫】

10月30日の土曜日、『MONOS 猿と呼ばれし者たち』が渋谷のシアター・イメージフォーラムで初日を迎えました。初日の立ち会いというのは、何度経験しても緊張するものですが、ヒットするか、厳しい出足になるかは、事前の前売り券の売れ行きと、映画館への電話の問い合わせの本数ぐらいでしか予想する材料の無かった一昔前の初日に比べれば、今どきはほとんどの映画館がオンラインチケット販売を行っているので、ネットでチェックすればどれだけ席が埋まっているか分かり、緊張の度合いもかなり軽減されました。

この日も朝起きてすぐに座席表をチェック、出かける前にチェック、劇場に向かう車中でチェック…という感じで、数分おきに携帯でチェックしつつ、上映開始の40分ほど前にイメージフォーラムに到着しました。おぉ、お客さんがいるいる!惜しくも満席スタートとはなりませんでしたが、東京国際映画祭、フィルメックスが始まって銀座・有楽町方面に行かれているシネフィルの方々も多いだろう中、9割方の座席が埋まって、好ダッシュスタートとなりました。

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先日、イメージフォーラムのyou tubeの配信番組「配給さん、いらっしゃい」に出演するための準備として、イメージフォーラムで映画をかけて頂くのが何度目なのか数えてみました。レトロスペクティブ、自社配給の新作に、宣伝に携わった他社作品を含めると15番組目でした。

その15番組が“ヒットしたか?しなかったか?”の勝率に言及するのはやめておきますが(笑)、ザジフィルムズではイメージフォーラムでの初日の立ち会いで、かつて、いつからか自然に決まった不文律がありました。それは初回の出足が厳しかったら、ランチは劇場から徒歩数分の246沿いの“サイ○リヤ”で、というものです。逆にお客さんが入ったら予算は倍増して宮益坂の“タパ○タパ○”、または他の店で。なので、初日前は「どうか今回のお昼はサイ○リヤではありませんように」と願ったものです。そんなネガティブな役目を押し付けたせいではないと思うのですが、その“サイ○リヤ”は2年ほど前に閉店してしまいました(そうすると、去年かかった某作品の時は、どこへ行ったのだっけ?と記憶を辿ったら、ランチにすら行かず解散、という厳しい数字だったのを思い出した…)。

『MONOS ~』、ライムスター宇多丸さんのラジオ番組「アフター6ジャンクション」通称アトロクの人気コーナー“ムービーウォッチメン”で、取り上げてくださることも決定しています。5日㈮の18:30頃からです。ぜひお聴きください!(追記:放送は終了していますが、12日まではコチラ、Radikoでお聴きになれますので、ぜひ!)

無事初日を終えてホッと一息ついたので、翌日曜は気分転換も兼ねて、いつか行こう行こうと思っていた鵠沼海岸商店街にある「映画と本とパンの店」“シネコヤ”さんにお邪魔してきました。2009年から藤沢を拠点に自主上映会活動をされてきた竹中さんが、支援者の方々を得て2017年、オープンした常設店舗だそうです。外観も素敵なのですが、元々写真館だった建物なので、一歩中に入るとレトロで、より素敵な空間が広がっていました。

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本当は、無謀にもトレーニングも兼ねて横浜駅辺りからロング走で鵠沼を目指そう、などと考えていたのですが、あいにくの(幸い?)雨。行きは電車で行くことにして、藤沢から小田急江ノ島線に乗り継いで二つ目の鵠沼海岸駅で下車。駅からは3分ほど。伺った10月31日は、設備導入のために休業に入る前の上映最終日。うちの『ファンタスティック・プラネット』の上映開始時前を見計らって到着。何の連絡も無しに突然伺ったにもかかわらず、館内をご案内くださり、美味しいコーヒーもご馳走になってしまいました。

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嬉しいことに『ファンタスティック~』は若いお客様で満席。湘南周辺にお住まいの方に限らず、東京からお見えになった方もいらっしゃったみたい。今回は映画は観れなかったのですが、こんなプライベート感覚のスペースで、くつろいで観る『ファンタスティック~』は、どんな感じだったのでしょう。鑑賞後の皆さんの様子も見てみたかったです。

“シネコヤ”さん、再オープンは年末を目指しているそうです。最新情報はHPをチェックしてお確かめください!

雨もほとんどやんだので、帰りは走って。先ずは鵠沼海岸に出て(トップ画像)、海岸沿いに江ノ島。大船までは、湘南モノレールが頭上に走る片側一車線の道路を上ったり、下りたり、7キロほど。日のあるうちで良かったです。暗くなったら、歩道のない部分も多いのでちょっと危なかったかも。

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「走って訪ねる、あの街この街映画館」企画、レギュラー化しようかな?そのためには、ちゃんとアポ取って伺って、支配人にインタビューとかしたほうが良いのだろうか。いやいや、気が向いたら出かけて、たとえ支配人が不在だったとしても、味わってきた雰囲気だけお伝えするだけでも、通信として成立するよう頑張ろう。

texte de daisuke SHIMURA

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