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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【4月10日㈬~4月16日㈫】

先週の当通信で予告させて頂いておりましたが、4月11日に東京赤坂 ゲーテインスティトゥートで行われた『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』の一般試写会の模様を宣伝担当Mがまとめてくれて、昨日別ページにアップしています。どうぞお読み下さい!

夜19:15に開映し、映画の上映終了は21:15。それからトークショーがスタートしたので、イベント自体の終了は22時となりましたが、平日の遅い時間にもかかわらず多くのお客様が最後まで残って、本作の字幕を手掛けられた字幕翻訳家の吉川美奈子さん(“字幕マジックの女たち”という大変面白いインタビューをリンクさせて頂いてます)と映画ライターの月永理絵さんの対談を熱心にお聞き下さいました。ご来場下さった皆様、吉川さん、月永さん、どうも有難うございました!

入場時にお配りして、映画鑑賞後に書いて頂いた作品感想アンケートの回収率は7割を超えました。“アンケートの回収率は、作品の満足度に比例する”と良く言われます(作品が気に入らなければ、“面白くなかった”に○をすることもせず、何も書き込まずアンケート自体をスルーすることも多いと思われ。身に覚えあります…)。満足度を5段階に分けてチェックして頂いたのですが、上位2段階の“とても良かった“、“良かった“を合計して集計すると、実に95%の方々にご満足頂けた、という結果が出ました。これは口コミが効く、というサイン!評判がドンドン拡がっていくことを祈るばかりです。

頼まれてないのに、手料理を詰めたタッパーを携えて弁護士事務所に押しかけるミセス・クルナス

本日ぴあ「池上彰の 映画で世界がわかる!」コーナーで池上彰さんが、2000年代初頭、ブッシュ政権下のアメリカの状況や、キューバになぜ米軍収容所(グアンタナモ)が存在したのかを解説しながら、作品について語って下さっています。ぜひご一読を。

公開まであと2週間!宣伝の追い込みも佳境。今後もパブリシティ情報、著名人のコメント等、作品公式Xにアップして行く予定ですので、ぜひチェック&フォローをお願いします。どうか多くの皆さんに作品の情報が届いて、劇場に足を運んで下さいますように!

さて。こちらも先週号でチラッと触れましたが、第77回カンヌ国際映画祭の各部門のLINE UPが続々発表になっています。コンペティション部門は、フランシス・フォード・コッポラ、ヨルゴス・ランティモス、アリ・アッバシ、デヴィッド・クロネンバーグ、パオロ・ソレンティーノ、ジャ・ジャンクー、ジャック・オディアール等々、さすがカンヌ!という感じの名だたる監督の新作が並びます。コンペにエントリーした作品は、よっぽどのことが無い限り(日本では監督もさほど有名じゃないしめちゃめちゃ難しいタイプの映画だけど、私はめちゃめちゃ気に入ってしまった、みたいな映画。笑)うちの会社とは縁はないと思いますが、同時にLINE UPが発表になった“ある視点部門“は、ザジにもチャンスがあります。名前を見ただけでは過去作がパッと思い浮かばない監督が多いので、これからこつこつチェックして、気になる作品を絞って行って、現地に出向くスタッフOにセールス担当者とミーティングしてもらったり、試写用リンクをリクエストして試写したり…。

ちなみにコンペには残念ながら日本人監督の作品は入っていませんが(今のところ?)、“ある視点“には『僕はイエス様が嫌い』の奥山大史監督の新作『ぼくのお日さま』が入りました。現地での反応が楽しみです。

そして、週が明けてから発表になったのが“監督週間”。こちらには山中瑤子監督の『ナミビアの砂漠』、山下敦弘監督、久野遥子監督がW監督を務めたアニメ『化け猫あんずちゃん』、山村浩二監督の短編アニメ『とても短い』の3作品が日本からエントリーしていて、特に『ナミビア~』は今をときめく河合優実さんが主演なので、日本のメディアの注目が集中しそうです。が、しかし!私的に大注目なのは、『オオカミの家』+『骨』レオン&コシーニャ監督、6年ぶり待望の新作長編『Los hiperbóreos(THE HYPERBOREANS)』です。2月のベルリン国際映画祭でプロデューサーとミーティングした際に、「間に合えばカンヌに…」とは伺っていましたが、きっちり合わせてきました。

が、先週こちらで書いた通り、私は今年はカンヌに行きません…。ムムム。やはり急遽行くべきだろうか?ここのところ、カンヌ開催まで一か月を切って、「会場に近いラグジュアリーなアパルトマンが、まだ空いてます!」とか「こちらのホテル、残りあと1部屋です!」みたいなDMが毎日のように届くので、宿は確保出来ないことは無さそう。時間はかかるけど、中東を経由すれば航空運賃も抑えられそう…などと、ちょっと気持ちが揺れ動いてしまいます。あ、でもやっぱ行けない。実はそんなふうに気持ちが変わらないように、友人との会食やら、マラソンのレースやら、カンヌ期間中の日本での予定を次々入れてしまっているのでした。

その中で一番重要なイベントはコチラブルーノートなんて、生まれてこの方一度も足を踏み入れたことがないのですが、このライブのチケットを先行優先予約枠で入手するために、入会金(1,100円)と年会費(3,850円)を払ってブルーノートの会員になってその資格を得て、無事良席をゲット済なのでした。レオン&コシーニャより原田知世さんを選んだ私を、一体誰が責めることが出来ましょう…。

texte de daisuke SHIMURA




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