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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【6月9日㈬~6月15日㈫】

『わたしはダフネ』の公開まで、いよいよ残すところ、あと2週間と3日となりました。コロナがなければ、昨年のゴールデンウィークに、フェデリコ・ボンディ監督、主演のカロリーナ・ラスパンティさんをイタリアからお招きしてイタリア映画祭での国内初お披露目を経たのち、6月に本公開の予定でしたが、コロナのために映画祭はオンラインのみでの開催になり、お二人の来日は中止。映画の公開も「延期にするならば、いっそのこと来年のイタリア映画祭に併せて、丸々一年延期してしまいましょう」ということになり、新たな公開日を2021年7月3日に設定したのが昨春。まさか、今年も監督とカロリーナさんを日本にお招き出来ないなんて、その時は思ってもみませんでした。

来日は叶いませんでしたが、前々回当欄で触れたように、フィレンツェ在住の監督とはリモートでインタビューを実施。今週末から、その記事が少しずつ露出していく予定ですので、作品公式ツイッターで詳細をお知らせ出来れば、と思っています。一方のカロリーナさんとは、来日がなくなって「とても残念」というメッセージは頂いていたものの、直接ご本人とはまだリモートでやり取りをしたこともありません。…が、6月28日に開催する特別試写会に、上映後オンライン登壇して頂く予定で、実は明日、その予行演習でご自宅のカロリーナさんと、うちの会社でzoomを繋げてみることになっています。ドキドキです!

公開も迫って来たので、パンフレットに掲載されるエッセイや、作品研究などの原稿も、編集を担当している岩波ホールのスタッフの方から次々送られてきています。執筆陣は見てのお楽しみですが、もうどれもこれも素晴らしい文章で、読んでるうちに、ウルウルと涙ぐんでいます。初日から劇場で販売されますので、ぜひお読み頂ければ!

そして、今日はコメントチラシが刷り上がってきました。表のデザインは冒頭に貼ったダフネと父ルイジのベンチに座ったツーショット。ポスターのメインビジュアルとはガラリと雰囲気を変えてみました。『フォレストガンプ』風、というか、こういう余白を活かしたデザインで行きたかったので、デザイナーさんにお願いしました。コメントをくださったのは、石橋静河さん(俳優・ダンサー)、宮本亞門さん(演出家)、志茂田景樹さん(作家・よい子に読み聞かせ隊 隊長)、笠井信輔さん(フリーアナウンサー)、鎌田實さん(医師・作家)、永千絵さん(映画エッセイスト)、岸田奈美さん(作家)、星野概念さん(精神科医など)。映画館で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

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人気映画サイト cinema cafeでもさっそくニュースで取り上げてくださっています。こちらもチェックして頂ければ幸いです。ところで。コメント中、ラストに言及している方が三名もいらっしゃいました。前にも書きましたが、私も一昨年のベルリン国際映画祭で、何の予備知識もなくプロモ(セールスする会社が作成するプレゼン用の予告編のようなもの)を観て、本作の本編の試写をしようと決めたのですが、そのプロモに使われていたのがラストシーン(その時は当然ラストシーンとは知りませんでした)のセリフが決め手でした。グッと心を鷲掴みにされること必至。コメントをお寄せ下さった皆さん、もちろんネタバレは避けてくださっていますが、映画をご覧になった後に「あぁ、あのシーン、あのセリフのことだったのか!」と共感して頂けると思います。ぜひゲットしたコメントチラシは、映画を観終わるまで取っておいて、読み返してみて頂けると有難いです。

さて。週末は、南スーダンからオリンピック出場を目指すマラソン選手を描く『戦火のランナー』、香港の民主化運動の先頭に立つ女性歌手を追う『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』というドキュメンタリー2本、話題のライブ・パフォーマンス映画『アメリカン・ユートピア』『アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン』の2本を観てきました。映画は“世界を映す鏡”とは良く言ったもの。コロナ禍で海外に行けない分、さまざまな世界を覗かせてもらうことが出来ました。今さらながら、やっぱり映画って凄い!と中学生のような感想をもらす還暦一年手前の私です(笑)。

ザジフィルムズも、この秋、『わたしはダフネ』や、今までの配給作とは全く異なる世界を描いた衝撃的な映画を公開します…。思わせぶり…。来週には情報解禁の予定ですので、次週詳細を発表出来ればと思ってます。どうぞお楽しみに。

                     texte de daisuke SHIMURA

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