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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【10月25日㈬~10月31日㈫】

先週の当通信でお知らせしたフランス出張のお土産、パリのシネマテークで開催中のヴァルダ展のショップで買ってきたポストカード4枚セットプレゼントなのですが、「こりゃきっと応募者が殺到するぞ」とドキドキと待ち構えていたら、アップしてから6日も経ったのに、今日になってやっと何通かメールを頂いただけでした。ポストカードって人気ないのかなぁ…っていうより、このnote自体が人気無いのか…。トホホ。

なので、ご応募下さった方々には倍率を上げてしまうことになって(多分…)申し訳ないのですが、冒頭で再度告知させて頂きます。下記infoのメールアドレスまで、subjectに「お土産希望!」とお書き頂き、まずはハンドルのみで結構ですので、お名前を記してメールにてご応募下さい。その際、当通信の感想、励ましのお言葉などお書き添え頂くと、当選率が上がるかもしれません。応募締め切りは11月7日まで延長!当選者のハンドル名の発表は当通信の次回(11月8日予定)。当選者の方は、お手数ですが、郵送希望先の住所、お名前をメールでお戻し頂ければ幸いです。ご応募お待ちしております!

info@zaziefilms.com

円安の折、1枚結構良いお値段します…(と、まぁ何と自らお下品なアピール。笑)

さて。先週は、年末12月23日㈯から渋谷シアター・イメージフォーラムで始まる“カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol. 2”の概要が、遂に情報解禁となりました。2021年末に開催した“vol. 1”は、ドライヤー作品を初めてスクリーンで体験する若いお客様も数多くご来場下さり、予想を上回るヒットとなりました。それを受けて今回は、前回上映の4作品に加え、ドライヤー初のサウンド映画である『吸血鬼』('31)、サイレント時代の傑作『ミカエル』('24)、『あるじ』('25)の3作品を新たにラインナップ(今週のトップ画像は『吸血鬼』のワンシーン)。全7作品を4週間に渡って上映します。

何かと忙しい年末年始ですが、ドライヤー作品は何故かこの時期に観るとしっくり来ます。『奇跡』なんて、アメリカ人にとって『素晴らしき哉、人生!』や『34丁目の奇跡』が、ドイツ人にとって「プリンセス・シシー」三部作がクリスマスの定番映画であるように、毎年末観たいぐらいピッタリだと思います(そう思うのは私だけ?)。インパクト大なビジュアルデザインは、vol. 1に引き続いて成瀬慧さんが手がけて下さいました。劇場での番組表付きチラシの配布も始まっていますので、ぜひお手に取ってご覧下さい。

時代を超えて蘇るドライヤー作品の数々。この場面写真の『あるじ』は98年前の映画(@_@)

今年は、6月24日にスタートした“ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ リプリーズ”から始まって、現在もロングラン上映中の『オオカミの家』(今週末からは12週目に突入です!)、そして年末の“カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol. 2”まで、お世話になりっぱなしのイメージフォーラムさんなのですが、年末にレトロスペクティヴを企画上映させて頂くのは、2018年11月にスタートして、年明けまでロングランとなった“アラン・ロブ=グリエ レトロスペクティブ”を含めると、“アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画”(2019年)、“カール・テオドア・ドライヤー セレクション”(2021年)、“ピエール・エテックス レトロスぺクティブ”(2022年)と続いて、今回が5度目。我ながらなかなかシブい並びですが、どの企画も若いお客様にとっての新たな“発見”の場が作れているのでは?と自負しております。今年の“~ドライヤー セレクション vol. 2”は、よりマニア度が上がる、と言えないでもありませんが、ぜひ真っ新な気持ちで臨んで、映画を観る歓びに浸って頂ければ幸いです!

そしてそして!攻めの姿勢(なのか?)のザジフィルムズ。来週末、11月10日㈮からは、いよいよ新作イタリア映画『蟻の王』の公開もスタートします。当通信でも度々触れてきましたが、昨年6月末にイタリア、レッチェで行われたイタリア映画の新作ショウケース“イタリアン・スクリーニング”で初見してガツンとやられて買い付けを決めてから1年あまりを経ての公開。昨今ヒットしている観ごこちの良い、いわゆるフィールグッド・ムービーや、エグ味や刺激の強い、振り切った若者向け映画とは一線を画す骨太なドラマゆえ、決して取っつき易い作品ではないのですが、「今の日本で、こういう映画をきちんと送り出せないでどうする?」という、配給会社としての矜持、志が試される映画(そこまで言う!)なので、何とか形にしたいと願っております。決して後悔はさせませんので、ぜひご鑑賞頂き、ご感想をお聞かせ下されば大変有難いです!

公開週にはエットレ役のレオナルド・マルテーゼさんにオンライン登壇をオファーしているのですが、現在インしている作品の撮影スケジュールが流動的で、まだ最終返事がもらえていません(なんと直接レオとやり取りしています。馴れ馴れしく“レオ”と呼んでみた。笑)。続報は、公式サイトXでお伝えしていく予定ですので、そちらをチェックして下さい!

texte de daisuke SHIMURA


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