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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【6月8日㈬~6月14日㈫】

まだまだ先だと思っていた『三姉妹』の初日が、もう明後日に迫って来てしまいました。月日の経つのはなんと早いのでしょう!本作に限らず、初日を迎える心境を何度となく書き綴ってきた気がしますが、これだけは何度経験しても慣れることはありません。しかしながら、もうジタバタしても仕方ない。“人事を尽くして天命を待つ”という、まな板の上の鯉の心境です。どうか一人でも多くのお客様にご覧になって頂けますように…。

明日6月16日は公開前夜祭として、イ・チャンドン監督作『オアシス』のプレチケ上映をFilmarksさんが企画してくださいました。お席が残すところ40数席となっています。ムン・ソリさんの伝説的な渾身の演技をスクリーンでご覧になれるチャンス!ヒューマントラストシネマ有楽町にて、20時30分開映となります。チケットはこちらからご購入になれますので、チェックしてみてください。

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昨日情報解禁になり、当noteにもその内容をアップしましたが、公開後は3大イベントも決定!18日に、長女役のキム・ソニョンさんがオンライン登壇して舞台挨拶、週明け22日には、アジアン・フィルムアワードの審査員としていち早く本作をご覧になり、日本公開決定当初から応援してくださっていた俳優の渡辺真起子さん、真起子さんのお声がけで試写にお越しくださり、作品を気に入ってくださた大島葉子さん、中村優子さんによる“疑似三姉妹”対談ともいうべきトークイベント、25日にはイ・スンウォン監督、オンライン登壇によるQ&Aも行われます。詳しくはこちらで!

さて。私も18日のキム・ソニョンさんのオンライン登壇には、劇場で立ち会うつもりなのですが、その日は大忙しになりそう。私事で大変恐縮なのですが、1月にチケットを取って楽しみにしていた原田知世さんの40周年記念ライブが、名古屋市公会堂で開催されるのです。出来ればライブの前に、前日から『三姉妹』を上映してくださっている伏見ミリオン座さんにもご挨拶に伺いたい…。分刻みのスケジュールになることは、ほぼ間違いありません。しかも名古屋は数えるほどしか行ったことがないので不案内。名古屋駅、伏見ミリオン座さん、名古屋市公会堂。ルートを緻密に調べておかなくては!

ちなみにライブのチケット、最近は転売防止のためなのか、公演直前、発券が可能になるまで座席がどこになるのか分からないシステムになってるんですね。昨日コンビニで発券してみて、あらまあビックリ!なんと最前列のど真ん中なのでした(@_@) 以前にも「これは良い席!」と一桁の列で喜んだことはありますが、さすがに最前列は初めて。このチケットを手にした時から、心臓のバクバクが止まりません。目が合ったらどうしよ!!というレベルではありません。ヤバいです。死ぬ。

原田知世さんの話題については、リクエストがあればまた来週ということにして(笑)、映画の話題に戻りますと、先週の通信でも触れたヤン・ヨンヒ監督の新作ドキュメンタリー『スープとイデオロギー』を週末さっそく観てきました。済州島で起った4.3事件についてはほとんど何も知らなかったので、衝撃を受けました。もう10年ほど前に済州島のフルマラソに出たことがあるのですが、劇中に映し出される見覚えある海岸線の景色の中を、無邪気に走っていた自分が恥ずかしいです。訪れる土地について、もっと勉強しなくてはなりませんね。

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ちなみに先週書いたエンドクレジットに名前が入ってるかどうかも、ちゃんと確認してきました。自分の名前の字面は見慣れているので、パッと目に飛び込んできました。ほんの微力ながら、作品の完成の力になれて嬉しかったです。

最後に。ヤン・ヨンヒ監督の『愛しきソナ』、『かぞくのくに』のパブリシティをザジで担当したことには先週触れましたが、その配給会社スターサンズの代表であり、プロデューサーの河村光庸さんが先週ご病気で亡くなられた、という訃報が一昨日もたらされました。私は当時からご挨拶する程度で、ほとんど直接のやり取りをすることはありませんでしたが、精力的に秀作、問題作、話題作をプロデュースされていた矢先のこと、残念でなりません。心よりご冥福をお祈りします。

texte de Daisuke SHIMURA



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