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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【10月20日㈬~10月26日㈫】

ザジフィルムズ20周年を記念して制作したカレンダーに、過去に配給した6本の映画をイメージしてイラストを書き下ろしで描いてくださったイラストレーター、前田ひさえさんの個展が10月22日から恵比寿のnidi galleryで始まったので、早速行ってきました(11月4日まで開催。但し2日は休廊日)。個展のタイトルは「TEAR WATER-TEA 涙のお茶」、敬愛するアメリカの童話作家の作品が由来だそう。

ご本人も在廊されていたので、久しぶりにお会い出来ました。うちのカレンダーのために描いて頂いたのは、もう13年も前になるんですね。時の流れの速さに、ビックリです。当noteで昨年連載した“HISTOIRE DE ZAZIE FILMS”にも載せましたが、そのカレンダー、再掲しますね。上段左から、『8 1/2』、『幸せになるためのイタリア語講座』、『地下鉄のザジ』。下段は『ぼくの伯父さんの休暇』、『サヨナラCOLOR』、『女は女である』です。

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その後も、2009年に配給したフランス映画『ベルサイユの子』の前売り特典のポストカードの絵を描いて頂いたり、年賀状に『落穂拾い』を描いて頂いたりしました。またいつか何かの映画でご一緒出来ると良いなぁ。ちなみに前田ひさえさん、我が“憧れの君” 原田知世さんのMVのイラストも手掛けられてます!

5年毎の周年に制作しているオリジナル・カレンダー。次は35年目に突入する2024年版を作るタイミングなので、再来年、2023年の秋に完成させなければなりません。ずいぶん先のことだと思ってると、すぐに来ちゃうんだろうな。こちらは、毎回イラストレーターさんを変えて作っているので、次にお願いする方、考えなくては!

話は変わりますが、11月11日から開催される“フランス映画祭2021”に連動して、先週からバイヤー向けにフランスのセールス会社による新作映画の試写が連日行われています。昨日は私も参加。某著名なフランス人監督の新作が上映されるとあって、10社以上の配給会社の買付け担当者、劇場の編成担当者の方が来場していました。どこか買い付けるのかな?

来週からは東京国際映画祭の各部門に出品される作品のP&I向けの試写も始まります。P&IというのはPress &Industryの略。記者、映画評論家等(プレス)と、配給・興行関係者(インダストリー)に向けて行われるもの。今年は去年までの会場より座席数が多く、希望的観測として当日時間ギリギリに行っても入場出来そうなので、何本か気になる映画を観てみようと思っています。コロナで海外の映画祭や見本市に出かけられなくても、映画祭事務局や関係団体の皆さんが東京でこうして新作を試写出来る機会を作ってくれて、有り難く思う今日この頃です。

ところで!!原田知世さんのMVを貼ってニヤケている場合ではありませんでした(笑)。今週末、10月30日㈯からいよいよシアター・イメージフォーラム『MONOS 猿と呼ばれし者たち』が公開されます。先週金曜の読売新聞夕刊では一週間先行して映評の大枠で取り上げて下さり、先週木曜発売の週刊文春の星取り、“Cinema Chart”では、5名中4名が☆☆☆☆☆の5つ星、満点の高評価を頂きました。ウェブ媒体でも、オンラインで行った監督インタビューの記事がアップされ、一般の映画ファンの方々のSNSでも「観たい!」という書き込みが増えてきていて嬉しい限りです。

本作に限らず配給する作品が週末に公開されるその週は、月曜からその日まで、ソワソワ、ざわざわして、普段の仕事に身が入りません…。公開まで3日、私はその日まであと何回、劇場のオンラインチケット販売ページにアクセスして、座席の埋まり具合をチェックすることになるのでしょう…。

texte de daisuke SHIMURA



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