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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【4月5日㈬~4月11日㈫】

関東地方、お花見シーズンはひと段落しましたが、ぽかぽかと陽気も良いし、コロナ禍で姿を消していた外国人観光客もすっかり戻ってきて、街はどこもかしこも賑わっています。私も旅ごころを誘われて、8日の土曜日は朝から鵠沼海岸へ。サーフィンをしに出掛けたワケではなく(知ってる)、『ファンタスティック・プラネット』上映時にご挨拶に伺って以来(その際のザジ通信コチラ)、1年半ぶりにシネコヤさんを訪問し、見逃していた『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』を観に行ってきました。場内は“マリメッコ好き”と思われる女性のお客様ばかり。その中にぽつねんとランウェアに身を包んだ謎のジジイ(私)…。

映画の上映前、配給元のKinologueシンカとの共同配給)の代表Mさんに「シネコヤさんにマイヤ・イソラ観に来ました!」とDMを入れました。Mさんは、2020年の春「コロナ禍を乗り越えるために、配給者が集まって何かアクションを起こせないだろうか?」と、最初に皆に声をかけて下さり、Help ! The 映画配給会社プロジェクトのアクションのきっかけを作って下さった方のお一人。「各配給会社でnoteを使って情報を発信して行きましょう」と提案してくれたのもMさんです(ということは、Mさんがいらっしゃらなかったら、このザジ通信は存在していなかった…ということになります)。

くつろぎながら映画が観られる、サロンのようなシネコヤの場内

映画が終わり表に出ると、なんとそのMさんが!結果的に呼び出してしまったみたいで申し訳なかったですが、DMを見てわざわざ顔を見せに来て下さいました。おまけにシナモンロールのお土産付き(ホントはジャムの瓶詰のお土産を考えて下さったそうですが、「走るのに荷物になったら申し訳ないので」との細やかなお心遣い)!どうもありがとうございました!

Mさんに別れを告げ、海岸線に出る道すがら頂いたばかりのシナモンロールを食べてチャージ完了!小田原を目指してお昼過ぎからジョギングペースでのランをスタートさせました。茅ヶ崎、大磯までは海辺のサイクリングロードを走り、その後は国道一号線に出て歩道をコツコツと(途中コンビニ休憩を挟みつつ)ゴールの小田原駅まで。何度かリタイアの誘惑にかられましたが、路線バスに乗ろうにも土曜の15時台は一台も走っておらず、覚悟を決めて、32.5キロ最後まで走り通しました。小田原からはプチ贅沢して、新幹線こだまに乗って帰宅。車内での缶ビールがご褒美です。

翼よ、あれが小田原の標識だ!ここから駅までがまだ長かった…。

ところで、同じ湘南方面。鎌倉の川喜多映画記念館では、「BOWシリーズの全貌 -没後30年 川喜多和子が愛した映画」という企画展が3月18日から6月25日まで開催されています。川喜多長政氏・かしこ氏夫妻の長女として生まれ、80年代~90年代のミニシアターブームを牽引したフランス映画社の副社長として活躍、53歳の若さで亡くなってしまった和子氏の、「愛する映画を見せる」仕事に情熱を注いだ足跡を振り返ります。

期間中、館内のホールではゆかりの作品も併せて上映中です。現在は弊社が配給している『家族の肖像』(4月14日㈮・16日㈰)、『ラ・ジュテ』(4月13日㈭・15日㈮・16日㈰)、『冬の旅』(4月25日㈫・26日㈬・28日㈮・30日㈰)、『木靴の樹』(5月16日㈫・17日㈬・19日㈮・21日㈰)も順次上映して頂いております。詳しくは公式サイトをご覧下さい。私はまだ行けていないので、フランス映画社さんに憧れていた10代後半~20代の頃の初心に還るためにも、ぜひ行かなくては!と思っております。ゴールデンウィークは『セールス・ガールの考現学』の初日も控えているし、イタリア映画祭もあるけど、カンヌ映画祭出張の前に行って、士気を上げて映画祭に出かけたいところです。

さて。今週は、6月下旬から東京を皮切りに開催が決まった某監督のレトロスペクティブの準備に追われていました。前にも書いたことがありますが、通常は新作の公開でも、レトロスペクティブの開催でも、初日から逆算して遅くとも3ヶ月前には情報を解禁しているのですが、今回は2ヶ月の短期決戦。来週半ばには皆様にお知らせ出来るよう、作業を進めています。今日はデザインのラフが出来上がって来たのですが、はっきり言ってカッコいいです(笑)。もう少々お待ち頂ければ幸いです。

詳細を書けないことばかりで申し訳ないのですが、ザジフィルムズ35周年記念のオリジナル・カレンダーの制作も始動しました。イラストレーターさんも無事決まり、その方とオンラインでの打ち合わせが済んだところで、現在、描いて頂くイラストのモチーフとなる作品を選定中。これが6作品のみに絞らなければならないので、めちゃめちゃ悩みます。こちらを今週中には決めて、イラストレーターさんに託さなくてはなりません。完成は11月頃の予定なのでまだまだ先ですが、ザジ通信読者の方にも抽選でプレゼント出来るよう、部数を確保しようと思っておりますので楽しみにお待ちください。

texte de Daisuke SHIMURA








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