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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【10月5日㈬~10月11日㈫】

10月5日から開催されている釜山国際映画祭は今週金曜で閉幕。参加されていた同業の友人たちも、昨日今日帰国している様子です。LINEでやり取りしたり、SNSをチェックしたりしていたのですが、「アワビ粥が…」とか「最高のカンジャンケジャンだった」とか、得られる情報はほぼ食べ物の話題のみ(笑)。なので、どんな映画が出品されて、評判になっていたのか、皆目見当がつきません。頼りにしていた矢田部さんのnoteも更新されず。やっぱり他力本願はダメだと悟った次第。今年は三連休も挟んでいたので、2,3日休めば行けたのか…と今さらながら思ったり。来年は真剣に参加を考えることにします。

さて。先週お伝えした、年末に開催する某監督のレトロスペクティブですが、宣伝担当によりますと、情報解禁は明後日14日だそうで、今週の当通信で発表するつもりだったのですが、お預けとなってしまいました。残念!その代り、金曜日にはビジュアルと予告編を同時に解禁する予定なので、どうぞお楽しみにお待ち下さい。反響が楽しみです。

情報解禁が、情報解禁が…と自ら制限して、肝心な作品の内容を説明出来なくて、まさに“隔靴掻痒”というやつではあるのですが、今週は、来年のゴールデンウィークに公開を予定している新作の字幕初号試写も行われました。ちょっと珍しい言語の映画なので(思わせぶり…)その言語が専門の大学の先生にもチェックして頂いたり、通常よりも時間がかかりそうなので早めの試写。スクリーンで観て頂けるタイミングに観てもらっちゃえ、ってことで、公開を予定している劇場の方や、デザインを担当するグラフィック・デザイナーにも観て頂きました。皆さん「面白かった!」、「可愛かった!」(謎)とリアクションも良く、「可能性を秘めてる映画だと思う」とおっしゃってくださる方も。何の可能性?もちろんヒットの可能性です!

ちなみに字幕はまだ直すところがありそうでした。特に今回の映画は音楽が重要な役割を担っていて、ボーカルの入った曲が数曲流れるのですが、その歌詞の訳をどうするか?台本にはその歌詞が載っていなかったので、現在はその部分に日本語字幕は入っていないのですが、改めて見てみると、画面と歌詞がどんな風にシンクロしているのか、知りたくなるのは当然のこと。先ずは権利元から歌詞を取り寄せて、どんなことを歌っているのかを確認せねばなりませんね。この映画の情報解禁は、おそらく年末頃になると思いますのでちょっと先で申し訳ないのですが、こちらもどうぞお楽しみに!

あとはちゃんと題名を書ける映画の話題を。7日は、先週当通信で告知させて頂いた立川シネマシティでの《午前十時の映画祭》『家族の肖像』トークショーの立ち会いに出かけてきました。平日の午前、小雨降る中、多くの方がご来場くださり嬉しい限り。トークゲストは音楽プロデューサーの立川直樹さん。70年代後半、ヴィスコンティの死の数年後に映画音楽全集や、篠山紀信さん撮影による写真集をプロデュースされた当時の貴重なお話を伺うことが出来ました。

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立川さんの「今回、初めてこの映画をご覧になる方は?」という問いに10名以上のお客様が手を挙げられていました。立川さん曰く、「画面の隅々まで行き渡るヴィスコンティの美学を堪能するためには、大きなスクリーンでご覧になるのが最善の方法」。幸福な形で『家族の肖像』に出会って頂けて良かったです!

ゴダールにもスクリーンで出会って頂く機会を、ってことで、10月21日からBunkamuraル・シネマで、急遽ジャン=リュック・ゴダール追悼特集第二弾の開催も決定!弊社配給の『女は女である』『女と男のいる舗道 4Kデジタル・リマスター版』(ル・シネマでは2K上映)、そしてゴダールが一篇を監督しているオムニバス映画『パリ、ところどころ』を上映して頂くことになりました。劇場さんがこんな素敵なチラシも作って下さいました!

ジャンリュック・ゴダール監督追悼上映第二弾メインビジュアル

上記ゴダール3作品は、10月7日から追悼特集を開催しているフォーラム仙台でも10月15日から順次上映、10月22日から28日まで大阪・第七藝術劇場で上映されることも決まりました。関西地区の皆様、ぜひ足をお運びください!また、京都みなみ会館での『女は女である』の上映は、明日13日の14:30~が最終となります(告知、直前で申し訳ありません!)。

他にも福井メトロ劇場ではピエル・パオロ・パゾリーニ監督の2作品、明日13日は『王女メディア』、14日は『テオレマ』が上映、東京・池袋の新文芸坐では現在弊社が劇場配給権を保有しているスウェーデン映画の名作『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』が、10月14日20:30~、16日14:00~の2回限り上映されます。スクリーンでご覧頂ける数少ないチャンスですので、こちらもぜひチェックして頂ければ!

texte de Daisuke SHIMURA


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