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中年エンジニアの破天荒冒険記:米国MBA留学/就職への挑戦 #316

部屋探し

今回はサンフランシスコでの部屋探しについてです。


StreetとAvenueの勘違いに注意

サンフランシスコには序数を用いたの住所があります。特に注意して欲しいのは ?th Street と ?th Avenue の読み違いです。ざっくり言うと?th Streetは東側(Market Streetの南側でSOMAやMISSION地区)で?th Avenueは西側(Golden Gate Park方面)です。読み違えると10km程度距離が違います。また序数の数字が大きくなるにつれて隣の距離が長くなる傾向があります。

優先順位を決める

なんとなくネットで部屋探しをすると候補が無数に表示され、あれもこれもと目移りし中々決められないと思います。部屋探しにおいて重要なことは自分の希望する項目に優先順付けをすることです。参考までに以下に項目例を列挙してみました。

  • 家賃

    • 毎月の家賃に含まれるもの

    • ユーティリティ料金(水道、電気、ガス等)

      • 家賃に含まれるか否か

      • 固定 or ルームメンバーで割り勘

    • 頭金

      • いくらか

      • 退去時に戻ってくるか

  • 居住環境

    • 個室 or 共有

    • バストイレ占有 or 共有

    • 洗濯機の有無

    • 居住人の国籍/年齢層/職業

    • ガレージの有無(車/バイク/自転車)

  • 立地

    • 治安

    • 目的地への距離

  • 交通網

    • 目的地への移動手段

    • 移動時間

    • 交通費

  • 日常生活

    • 近所の店舗有無(スーパー/雑貨店/コインランドリー等)

入居予定日について

入居予定日は自分の都合だけで決めてはいけません。特に事前の物件調査でお気に入りを見つけた場合、近隣における大学の有無と、その大学の授業開始時期も把握しておきましょう。それが自分の入居予定日より早いと物件が先に埋まってしまう可能性があります。また、そのような物件は需要が高いため、家賃の値下げ交渉も困難です。物件確保のためには入居予定日の前倒しが必要になるかもしれません。ビザの入国可能日や航空チケットの予約日等も踏まえて検討しましょう。ちなみに東側、西側にある主な大学は以下のとおりです。中には両方にキャンパスがある大学もあります。

  • 東側 (主にMarket Street沿い)

    • Wharton San Francisco

    • University of San Francisco - Downtown Campus

    • San Francisco State University Downtown Campus

    • Golden Gate University

    • California Metropolitan University

    • Heald College

    • University of Pacific, San Francisco

    • Minerva University

    • Urban University

    • University of California Law San Francisco

  • 西側 (Golden Gate Park以南)

    • University of San Francisco

    • University of California San Francisco

    • San Francisco State University

    • City College of San Francisco

内見開始時期について

内見開始時期は、入居希望予定日(move in)より早すぎても、遅すぎてもよくありません。早すぎると、貸し手が部屋を長期間空きのままにするか、短期間の借り手を別途探す手間が生じるため、契約を躊躇されます。場合によっては『1か月前ぐらいに再度連絡して下さい』と言われ、内見自体を断られます。逆に遅すぎると既に埋まっている可能性があります。概ね入居希望予定日の1か月前ぐらいがよいと思います。

内見時の注意点

内見の目的のひとつは、ネット上だけでのやりとりによる詐欺被害のリスク低減です。この他の目的はネット上での情報との差異を埋める事と、ネット上で得られなかった情報を確認することです。よほどの理由がない限りは内見をすることをお勧めします。例えば確認事項としては以下のようなものが挙げられます。

  • 居住環境: 写真との差異や、鍵、ドア、引出し等の建付け、土足可否

  • 立地: 周辺や異なる時間帯での治安状況

  • 交通網: 長期間の工事計画や代替経路の有無

  • 日常生活: 店舗の平日と休日の営業時間

契約時の注意点

部屋の貸し手としては、家賃収入を最大化するためには極力高い値段で即座に長期間入居して欲しいのが本音です。一方、借り手としては全く逆で、極力安い値段で、直前に入居し、いつでも退去できるのが理想です。両者が妥協できる条件をすり合わせるための交渉が必要です。例えば交渉事項としては以下のようなものが挙げられます。事前に妥協点の優先順位付けもしておきましょう。

  • 長期契約による家賃値下げの可否

  • 退去時の頭金返金可否

  • 入/退去月の家賃日割り計算可否

  • 公共料金込みの家賃への変更可否

  • 契約期間中の家賃値上げ不可

おすすめサイト

部屋探しのお勧めサイトは以下です。それぞれ特徴がありますので用途に応じて使い分けて下さい。メッセージのやりとりは基本的に全て英語です。

  • Facebook: CtoC向け

    • Marketplace->Property Rentalsから検索

  • Zillow: BtoC向け

    • 不動産専用サイトなので色々と細かな条件設定が可能

実際に私が使用したサイトは上記に加えてもうひとつあります。また、この他にもサイトを使用しない方法(実はこれが最強かも)があります。

私は以下の『びびなび』という日本人向けのサイトを使用しました。びびなびの利点は貸し手やルームメイトが日本人であることが多いため、交渉も容易で、トラブルが少なく、食事等のシェアによるお金の節約も可能なことです。一方、欠点は日常的に英語を使用する機会が減ることだと思います。

  • びびなび: CtoC向け(日本人向け)

    • 都市別にサイトあり

    • ルームシェアから検索

最後に私が最強だと思う部屋探しの方法は、在校生に連絡しまくって自分が理想とする条件に合致する部屋に住んでいる人を見つけ、その人の卒業と同時に自分が入れ替わりで入居させてもらうことです。貸し手には在校生からの紹介によって信用を与えることができ、また在校生の家具等の物品をそのまま使用させてもらうことで費用削減ができます。私もこの方法でアメリカ人のホストファミリーにホームステイしていた在校生の入れ替わりで入居させてもらう予定でした。しかし、ホストファーザーが病気になってしまい受け入れ困難となってしまいました。


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