時間軸でUXを考える
今回のお話
最高の体験とは一体何でしょうか。
最近感動した体験などはありますでしょうか。
今回は、体験について考えていきましょう。
3行まとめ
①体験前から体験は始まる
②体験後も重要
③時間軸で体験を考慮する
①体験前から体験は始まる
何かしらのサービス・プロダクトを利用する前(棚から商品を手に取る前)の頭の中を考えてみましょう。
おそらく以下のようなことを考えるでしょう。
①利用した時のイメージ(美味しいのか/似合うのかetc)
②利用した後どうなるか(太るのか/お金がなくなるetc)
利用する前から利用した時や利用した後のことをイメージしますよね。
同僚や上司から飲み会に誘われるとどんなお店でどこでどの程度時間がかかって二次会にいくのか、断ったらどうなるのだろうかと様々な選択肢やその帰結を考えますよね。
それと同じです。
つまり、利用前から利用した時をどこまで鮮明にイメージさせてあげられるかというのが体験を向上することに繋がります。
最近はWEB的な考えが流行り、データ分析などで定量的にどうかということは測定できるようになりました。
ただ、データだけだと実際に人の心は動かせないため、どういう理想像を描けるかという右脳的な思考が必要にもなってきます。
②体験後も重要
体験後というのは、たとえば食べ終わった後やサービスを退会する時のことです。
最近では、エシカル消費など環境に優しい商品が好まれる傾向にあります。そもそも梱包がゴミの少ないものであったり、環境に良い素材などにしたりする必要があります。
またどうもWEBサービスの退会は、どこもかしこも恐ろしく見えづらいものにしており、かえってブランドを毀損しているような気がしています。
サービス・プロダクトにおいて体験後も気持ちよく体験させてあげることを意識する必要があります。
売りきりのアフターケアがない営業に出会った時ものすごく嫌な気持ちになるのに自分たちのサービス・プロダクトのアフターケアは十分にできていると言えるでしょうか。
そのため、いかに再訪してくれるようなサービスにできるかということを意識する必要があります。
③時間軸で体験を考慮する
ここまで利用前と利用後についての体験について書いてきました。
ということは、時間軸で体験を考えていく必要があると言うことです。
新規会員、既存会員、退会会員などのステータスや利用前、利用中、利用後などの時間軸を掛け合わせた上で体験を考えていく必要があります。
場面場面や機能単位での改善を考慮して体験を設計していくことがよくあるかと思います。
ただ、時間軸も考慮した上で大局観を持ってサービス・プロダクトの体験のスループットを上げていくことが重要です。
最後に
様々な場面でUXを考えさせられることがあります。
商品を買う時、スマホアプリをダウンロードした時など実生活の中で非常に多くのUXに触れています。
優れていると思うこともあれば、どうしようもないと思う時もあります。
その時に、ここがボトルネックだとかビジネスモデル上欠陥があると考えてみることをオススメします。
新規性とは、既存の知見の新しい組み合わせです。ただその新しい組み合わせも違う産業の常識をスライドさせてくることや有名企業の機能の改良版など既存に+1することだと思っています。
UXを良くするためには、日々触れるBAD UXにどうすれば+1できるかという思考トレーニングを毎日することです。
また同時にGOOD UXを溜めておくことで実際に役立つことはあるでしょう。
それは、サービス・プロダクトのUX改善だけではなく自分というプロダクトのUXをあげることにも繋がることでしょう。
それでは、また。