アイデアが生まれる思考法
今回のお話
なんとなくアイデアとは閃くもの、直感的な発想でセンスが必要なものだと思っていませんか?
中々アイデアが出ず、自分にはセンスがないなと思ったことは一度や二度はありませんか?
(センスについては、拙記事のこちらをご覧ください)
今回は、アイデアを発想するためにどんなことを意識する思考法を利用すれば良いかに関して考えていきましょう。
アイデアを生み出すための3つの思考法
そもそもアイデアというのは、一体何なのでしょうか。
ここでは、ある課題に対する解決策=アイデアとします。
それは、仕事のことであったり、プライベートのことであったりします。
1.アナロジー思考
アナロジーとは、類推のことです。
これとこれは似ている、共通項があることを理解することがアナロジーと呼びます。
ある課題が与えられた時に、その課題がどういうものなのかを考えると似た構造がある他の課題を思い起こすことは仕事をしているとあるかと思います。
そうすると、他の課題で出た解決策を同じ様に適用可能かどうか判断したのちに、ある課題に対しての解決策として提示するということは、往々にしてあります。
例えば、現在、売上が低迷している店舗があるという課題があるとしましょう。その店舗は、都心から少し離れた住宅街に近いものとしましょう。
その時、過去に関西方面でも似た様な問題があり、あるキャンペーンを行うことで客足が伸び、売上が上がったという話があったとします。
これをその店舗に対して同様にキャンペーンを展開することで売上を回復させられましたと。
この様に、例えば地域の特性を見たり、他業界の手法など「同じ構造で起きた課題に対する解決策を横展開する」というのが、アナロジー思考の応用です。
課題や解決策の本質的な構造を把握することができるように、日々ニュースや読書をする際にどういう構造(モデル)なのかを意識しておくだけで腹落ち感が違ってきます。
2.メタファー思考
メタファーとは暗喩のことで、よく〇〇は〇〇のようだといったように、何かを同じ性質をもったもので例えることがありますよね。
メタファーとアナロジーはとてもよく似ていて、どちらも物事の本質的な構造を把握していないと行えないものです。
こちらの記事も読んでいただくことにして、メタファーを鍛えるにはどうすれば良いかというと2点あります。
①漫才を見る
なんだか拍子抜けしたかもしれませんが、漫才ではよく例えが上手い芸人が多いですよね。タカアンドトシはよく「欧米か」と突っ込んだりしますが、あれもある種のメタファーなのです。
したがって様々な漫才を見て、ツッコミの言葉をインプットしておきましょう。芸人のワードセンスと瞬発力はビジネスマンにおいても重要な力だと思います。
②常に例えてみる
読書をする際や、ニュースを見た際にそれを何かに例えてみましょう。
そうすると例えたものと例えられたものの間になにか「共通するもの」が見えてくるはずです。
また例えた際に、何かしっくりこないなということは本質的な構造を把握できていない状態なので、本質を理解しているかというバロメータにもなります。
3.カラーバス思考
カラーバス効果などと呼ばれることもあります。
例えば、新しくスポーツを始めた時、例えばテニスを始めた時に道を歩いていてふとテニスラケットのメーカーを見かける様になったりラケットを入れるバッグを見かけるとあの人もテニスするのだなとこれまで入ってこなかった情報が、自然と解析された状態で入ってくることをカラーバス思考と呼びます。
ある課題が与えられた際に、ある課題を分解したり、そのまま頭の中に留めておくと、飲み会や通勤の際などふとした時に視界に映るもので課題に関連するものが自然と入ってくる様になります。
トレーニングする方法としては、課題に関連するキーワードを通勤でなにか一つ以上見つけるということがあります。
例えば、ファストファッションであれば、街ゆく人々の服装をみてそれが、ユニクロかGUなのかなど簡単に判別することができるでしょう。
このように、何かを念頭において行動するだけで自然とインプットや観察力をあげられることが可能です。
最後に
アイデアは決して降ってくるものではありません。
大量のインプットやアウトプット、観察を通して得た既存の知識が、新たな繋がり方をして表出してくるのがアイデアなのです。(それを閃きとも呼んだりします)
上記3つの思考法を念頭に、これからのインプットやアイデア出しに役立てば幸いです。
それでは、また。
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