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サラリーマンとしてのMEME

今回のお話

個人のスキルを伸ばすことや発信力が問われる時代になってきています。
そう遠くない時代に、副業解禁がもっと広がり、PJごとに集まり、終わるとまた次のPJへと狩猟民族のような人が増えてくると思います。
そしてその中でサラリーマンとして生きていく上では、どうしても自分自身の成果やスキルや思考を常にアップデートし、潮流に飲み込まれない様に俯瞰的に世の中や物事を見つめる必要があります。

ただ、そうはいっても才能やセンスがないと思い悩み、なかなか手を動かせずに立ち止まっている人が多いのも事実だろうと思います。

才能やセンスといったことを考えるにあたって、所与(先天的なもの)のものとそうでないもの(後天的なもの)の二種類で才能やセンスが構成されていると考えます。

今回は、そんな先天的、後天的なものを通して才能やセンスについて考えていきましょう。

GENE(遺伝子情報)は先天的

身長や髪のふさふさ度など身体的特徴は、遺伝的なもののため先天的なものになります。
そのため、スポーツなどの身体的能力での競い合いはどうしても遺伝子レベルで優秀な人の方が有利になります。

それは、もはや当たり前のことであって、仕方のないものと捉えることになるでしょう。

しかし、昨今の個人の時代というところで、先天的な能力が求められるのはイケメンであるとか外見的なところも多少あれどそうではないのがほとんどではないでしょうか。

ビルゲイツしかり、スティーブジョブズなど稀代の天才たちは、生まれながらにして天才ではなく、己自身の欲望にただ純粋に一直線に向き合った結果、世界に対して多大な恩恵を授けたがゆえに、天才と称されるのではないでしょうか。
だって、ビルゲイツにマラソンくらいはおそらくほとんどの人が勝てるでしょう。

そう考えると、GENEのような先天的能力があれば活かすこともあれど、ほとんどの人が目指すべきは、いかに後天的なものを伸ばしていくかになります。

MEMEは後天的な文化などの継承情報

日本人は勤勉である、安定を求める、ルールに縛られすぎているなど様々な特徴をわれわれは誰かに教えてもらったわけでもないのに知っていることがたくさんあります。

それのように、物語や文化が伝播し後世にも遺伝される情報のことをMEMEと呼んだりします。

先ほどは、後天的なものを伸ばしていくことが重要であると述べましたが、まさにMEMEをうまく活用して、自分自身のスキルを伸ばす必要があります。

ここでのMEMEは、過去の歴史と現在の流行を知ることです。
トレンドが同じものを繰り返す様に、おそらく昨今の個人の時代や発信能力が重要視される時代も、決して新しいものではなくどこかの国やいつぞやの時点ですでに起こっていたケースがあるでしょう。

それを知らないまま失敗することは、過去の失敗を再発明することと同義です。つまり、何の価値もない失敗になるのです。
言いたいこととしては、やりたいことや伸ばしたいスキルがある際に、それをのばしきった先の姿を描くと同時に、そこにたどり着いた人がいないかどうかを調べるのです。

そうすることで、自分が思い描いた先に、仮に先人がいる場合は、そこから失敗や成功の過程を知ることで先人たちよりも早くそこにたどり着けることになります。

何が何でもやってみようというのは、良い心構えですが、失敗や違う方向に進んでいることに気がつかないケースもあるため、そのやる気をキープしたまま、先人たちを見てみることをオススメします。

サラリーマンとしてのMEME

サラリーマンとしてのMEMEを考えると、何ができるでしょう。
会社では、与えられた仕事を教えられた方法や自分で考えた方法で行います。そしてそのやり方や仕事は、正しく最適に後輩や部下に伝えられているでしょうか。

サラリーマンにとってもMEMEは、会社組織を強くするための文化であったり、手法やテクニックです。個人の時代だというのに、組織を強くするために頑張るのかと思う人もいますが、よく考えると、自分の仕事を再現性を持った状態にしてあげるということは、スキルの棚卸しにもなりますし、それによって得られた成果で、評価も上がり、給与も上がるはずです。

そして、サラリーマンのMEMEを自分自身で形成し、それを対外的に抽象化して発信していくことが、ビジネス書であったり、ツイッターなどで有名なビジネスマンがたくさんいますが、まさにそういうことなのです。

最後に

つまるところ、自分自身のGENEに頼るのではなく(もちろん優秀な遺伝であれば活用することは戦略の一つです)、他者の思考法や今後の成果、引いては社会の成果をあげるため、社会のMEMEを利用し、そこに一つ足してみることが、個人の時代に求められる発信力やセンスだといえるでしょう。

センスとは、既存の知識の新規性のある組み合わせ方だと考えていますが、そういう点では、MEMEから得られたものにひとつ自分自身で考えたことを足し合わせるということになります。

個人の時代で、スキルを伸ばして発信力を高める上では、逆説的に聞こえるかもしれませんが、他者にとって価値のある情報を発信していくことでしか成長は促されないということにもなります。

他者のために自分を成長させる、そしてそれを受け取った他者が、さらに伝播してく。
まさにそれが、MEMEであり、社会に生きる我々にとってやっていくべきことの一つでしょう。

価値があるような記事をどんどん書いていこうと思います。
それでは、また。

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