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抽象化と情報量のバランス感

今回のお話

最近何かしらニュースや人気のものに触れたりしていますか?
アニメでは、鬼滅の刃が人気ですね。またニュースでは、メルカリにorigamiが吸収されたりなどありましたね。

普段から我々は浴びるほどの情報を受け取っています。Twitter、Facebook、InstagramなどSNSも含めると活字や画像など様々な要素の情報にアクセスしています。

その中から構造化して言語化したりしていますでしょうか。

情報が溢れた結果、簡潔にまとめて抽象化した構造にて知識に転化していく必要があるのだと感じています。
ただ、一方で抽象化することは、抽象化するために情報量を圧縮する必要があります。

今回は、抽象化と情報量のバランス感について考えていきましょう。

抽象化する技術

まずは抽象化することについて考えていきましょう。
抽象化というのは、ある事象の骨組みとなる要素を抜き取ることです。

皆大好きキティーちゃんで抽象化してみると、以下のような要素を持っていると思います。

①猫のキャラクター
②サロペット
③どんな場合でもコラボする

より詳しい人からすると誤りもあるかと思いますが、キティーちゃん素人でもこのような要素を抜き取ることができました。

抽象化というのは、その事象がもつ特徴に他なりません。
昨年のM1で優勝したミルクボーイもある事象の特徴を上手く構造化していたため観客の頭の中に絵を描くことができ、「笑い」をとることができていましたね。

改めて、抽象化することはどういうことかまとめてみると以下になります。

事象の骨組みとなる要素=特徴を抜き取ること

抽象化のデメリット

抽象化することのデメリットは、血肉が落ちてしまうことです。
すなわち、情報力が圧縮されているということです。
そして、それは最大のメリットであり、デメリットでもあるのです。

恐竜の骨の模型を見た際に、どのような構造をしていてどのような特徴があるかはわかりますよね。
ただ、実際に血肉が着いた際にどんなフォルムをしているのかや意外と可愛い顔しているなどはわからないですよね。

このように、抽象化することは情報が圧縮されるため、情報量が少なくなってしまいます。

そして留意する事柄は、抽象化する人の審美眼や判断基準に依存するということです。

抽象化は、ある事象の骨組みとなる要素を抜き取ることと書きました。
では、抽象化すると誰にでも伝わるかというとそうではないと考えています。

それを受け取る側の視点と同じ観点で抽象化された場合に、力を発揮します。また受け取り手や発信する側の抽象化する言語能力が乏しいとそれはまた抽象化の効果が発揮されません。

このように、抽象化する側の観点から抜き取った要素で事象は抽象化されるため、その人の審美眼や判断基準に依存することになります。
もちろん、受け取り手を正しくターゲッティングして上手に抽象化する人もいます。

抽象化と情報量のバランス感

抽象化する際は、情報量が少なくなるとのべました。
そこで重要なのは、バランス感をもつことです。

そしてそのバランス感を意識する上で重要な事柄は、以下の一点です。

届けたい受け取り手に伝わる抽象化を行うこと

ターゲットがいて、それに最も伝わる状態で言語化して抽象化された事象を伝えるということです。

よく仕事において、報連相がなっていないと言われる人の多くは、事実と意見を混同しているということもありますが、報連相する相手のことを考えていないためです。

抽象化した構造を届けたい人に伝わる状態で届けるということは、抽象化したものを具体化してもらったりするなど血肉をつける選択権を届けたい人に委ねるということに他なりません。

バランス感を持つということは、あくまでもターゲットファーストな抽象化を行えるかどうかというところにかかっているのです。

最後に

個人の時代において、発信力が求められています。SNSなどで副業を見つけるにしても、本業でお客さんに提案するなどでもどこでも発信力という名の言語化能力が必須になってきます。

そこでは抽象化する技術が求められます。そしてそこには情報量が落ちるということがあるため、ユーザーファーストでコンパクトにまとめてあげられるかということが一番重要になります。

Twitterでもフォロワー数を伸ばすということもこの抽象化する技術が役に立つかと思います。
会社においても、社員に向けた言葉を投げかける人は必須の能力だと思います。

ここまで抽象化するための意識やメリット・デメリットなど書いてきましたが、鍛える方法は書いていませんでした。

最後に鍛える方法を書いておくと、以下となります。

継続的反復練習=目についたものを抽象化して1日10個ツイートする

やるか、やるかですよ。
それでは、また。



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