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多様な視点を育む術

今回のお話

仕事をする上で、趣味を行う上でも重要なことの一つに多様な視点をもつことがあります。
客観視とも呼ばれたりしますが、様々な角度から事象を観察することで、仕事の成果に繋がったり、趣味の幅が広がったりします。

また仕事の中で、もっとお客様の視点を持てとか、ビジネス書では、二つ上の階層の視点で仕事をせよなどあるように自分にはない視点をもつことが重要視されているのも事実です。

今回は、そんな多様な視点を持つためにどのようなことに取り組めばいいかについて考えていきましょう。

まずはあなた自身の視点を振り返る

仕事をしていく中で何かしらタスクを与えられることがありますよね。そしてそこでは、資料作りやお客様への提案ストーリーなど様々に考えられることを強いられます。

そこでどのような視点を使って作業されていますでしょうか。お客様にとってでしょうか。上司にとってでしょうか。
どの視点だとしても仕事をしていく中で必ずどれかの視点を使っていて、それがあなた自身の視点なのです。

まずは、自分自身の視点を定義することで、どこまで見ることができていて、どこが見えていないかがわかるようになります。
もちろんあなた自身の視点も価値になりますが、目的や達成したい事項に応じて使い分ける柔軟性が重要になってきます。

自分自身の価値観や視点が重要になってくる事に関しては、拙記事をご参照いただけると幸いです。

では、視点を柔軟に使い分けるために、どのように多様な視点を得ることができるかについて考えていきましょう。

多様な視点を得る方法3選

1.意思決定トレース

上司やお客様など様々な立場の方々と仕事をしていく中で、なにかの課題や商談の中で、お客様や上司あるいはその上司などが意思決定を行いますよね。
それをトレース=5W1Hと共に意思決定したことをメモすることが、意思決定トレースです。

これは新たな視点=二階層上の思考法を得るためのトレーニングです。
なぜなら特定の事象での他者の意思決定をトレースすることから、共通項や特徴を言語化することにより、具体と抽象化を行き来することでどんなタイミングでも言語化できた意思決定を再現することが可能となります。

そして実際に意思決定をしてみて失敗した際には、なぜ失敗したのかについて推敲することで自分自身の意思決定能力を高められる事にも繋がります。

簡単にいうと、他者の意思決定を丸パクリせよという事です。
学ぶは、真似をするというように、完全にパクっていくことが実はコスパがいいんですが、なぜか誰もしていないのも事実です。
明日からでも役立てることが可能なので是非実践してみてください。

2.なんでも一回逆張りしてみる

SNSでの発言やニュースなどを見て、直感的にこう思うという意見が出てくるかとは思いますが、一度その逆の意見を出してみてください。

逆張りにすることで自分自身の意見と対立構造を生むことが可能となります。
対立構造とは、すなわち対比を明確化することになりますよね。そうすることによって、自分自身の視点がどのような基準でそう思うのかといったような視点の軸や基準であったり、粗さなどデメリットも見えてくる様になります。

この練習としては、記事を読んで直感的に思ったことをツイートしてみます。そしてそのツイートに対して返信する形で全く逆のことをツイートしてみましょう。一見多重人格の様に見えますが、対立構造から自分自身の視点の外型を明らかにすることができるので良いかと思います。

3.全く異なるジャンル・階層の本を読む

本を読むという行為については、以前拙記事でまとめてみましたのでよければご参考ください。

全く異なるジャンルというのは、自分がよく読むジャンル以外の書籍をランダムに読んでみることです。
また経営者の自伝など自分と異なる階層にいる人の書籍を読むことです。

なぜこれが視点を得ることのトレーニングになるかというと、自分とは全く異なるからです。
全く異なる視点を吸収して初めてアウトプットすることが可能となります。自分自身の中にないものを出力することは不可能です。

そのため、自分が読まないジャンルの本の王道と言われる本や入門書のような本を数冊読んでみてください。
そうすると多様な視点が学べることと同時に、日々歩いているだけで今まで気づかなかった事に気づけたり、他人のこだわりについて着目することができたりなどいろいろな広がりを得られることが可能となります。

最後に

様々な視点を持つことの重要性やトレーニングについて考えてきましたが、一番重要な視点はあなた自身の視点です。
なぜならどの視点の中でも一番コアにあるものだからです。

多様な視点を得ることというのは、自分のコアの部分を広くしていくことだと考えます。
そしてそこから横の広がりとしてこれまでもっていない視点を吸収していくことで、人との繋がりや事象の観察力など様々な幅を持った思考を行うことができます。

その幅を持った思考が他者とは異なる行動を生み出し、差別化された結果を生み出す事につながるのです。

それでは、また。

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