ユーザビリティ上げたら全体PV数が下がった話
大学在学中に作った小規模なPythonチュートリアルHPを数年経った今、チマチマと手直しながら運営(?)しています。
面倒くさがりな私なのでほったらかしにしていましたが、最近は検索流入もボチボチ増えてきて、月に数千PVに届くようになりました。
「なんとなく無視するのももったいないなぁ」と思い、実験がてら定期的に手直ししてはGoogle Analyticsで解析するなどしています。
サイト構成
サイトの構成としては、
・トップページ(全記事へのリンク)
・各記事(Jupyter NotebookでHTMLを出力したもの)
となっています。
Google Analyticsでの解析
別に解析というより、ただページのPV数を眺めるだけですが、いくつか気になる点がありました。
トップページのPV数の比率が他に比べて高く四分の一ほどあるという点です。
元々Jupyter NotebookでHTMLを出力すると、トップページへ戻る導線などを付けることができなかったので、テンプレートを作って出力結果を埋め込むなどして、「トップページへ戻る」というリンクを各記事の最初と最後に配置していました。
一応、導線自体はあるものの、ある記事から別の記事に行くためには、
・まずトップページに行き
・そこから次のページを探しクリックする
という二度手間がかかる状況でした。
この状況を改善しようと、1、2ヶ月前にある変更を加え、ユーザビリティを向上しようとしました。
改善
・各記事の一番下に、主要な記事へのリンクを全て載せる
これにより、ユーザは記事を読み終わったら、他の記事に直接飛ぶことができるようになり、手間が減るようになると考えました。
↓こんな感じ
結果
結果として、1ヶ月の総PVに対して、トップページが占める割合が26%から15%と一割近く減りました。
PVの絶対値で言うと、トップページへのアクセスが月500PV減りました。
他のページのPV数や、セッション辺りのページ数に大きな変動はありませんでした。
改善はうまくいったか?
実際のところ、結果として現れたのは、総PV数の減少です。他のページへのPV数そのものが大きく変動しなかったことで、トップページPVの減少がそのまま総PV数の減少に繋がりました。
ユーザは今まで別の記事に行くためにいちいちトップページに戻る手間が必要でしたが、この施策により記事間の移動が直接行えるようになりました。実際、データからもそのような導線が機能していることがわかります。
ただ、全体PV数だけを見ると減ってしまっています。
このことは、全体PV数で施策の効果を検証するのは難しいことを示唆しています。
まとめ
今までは、記事間の遷移をするためにトップページを経由しなければ行けませんでしたので、それを改善することにしました。
記事間を遷移できるようにした結果、トップページのPVが全体PVを占める割合が11%減少しました。
他のPV数が増加することはありませんでしたが、既存のユーザの体験には良い影響を与えているはずです。
感想
PV数が減りはしたものの、予定通りの動きをしてくれているので、まずまずの出来でした。
この記事のようなことを趣味でやっているわけですが、自分だけが管理するホームページで自由にPDCAを回せるのは楽しいですね。
ただ、結果が出るまで1ヶ月はかかります。
普段は施策のことを忘れて「あ、そういえばあれどうなってるんだっけ」くらいの感覚でやった方が、精神的に負担にならず長続きします。
今後も、こんな感じで報告してみようかな。
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