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IUの23歳、僕の23歳

23歳の誕生日にFacebook に投稿した文章を、少し引用する機会がありそうなのでnoteにも転載しておこう思います。 ※ 一部修正

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 23歳になりました。
 お祝いのメッセージをくださった方、一緒に一日過ごしてくださった方、サプライズでケーキをくださった方、独唱でバースデーソングを歌ってくださった方(笑)、みなさま本当にありがとうございます。

 自分の人生について考えるとき、一つの区切りとして考えている年齢があります。
33歳です。

 僕の母校には「生徒が33歳になったときに幸せでいられる教育」という方針があるそうで(「マジでその理念を体現したのがあの教育?」って思ってますけど(先生方すみません)笑)、「33歳の自分を思い浮かべて」と事あるごとに言われていました。だからどうして33歳なのかもよく知りませんが、とにかく数字が頭にこびりついてしまったので、「燦々(さんさん)と輝く人生になるか、散々(さんざん)な人生になるかの分かれ目」と語呂合わせで勝手に解釈して、ある時から33を自分に組み込んでしまうことにしました。

その33歳まで10年。そう思うとなんだかむず痒い感じがします。

 23歳はどんな一年になるのでしょう。世の中には億単位で曲があるのですから、おそらく大抵の年齢を歌った作品があるのでしょう。1つ前の年のtaylor swiftの”22”はご存知の方も多いかもしれませんが、23歳を歌った楽曲もこの世にはあり、僕が真っ先に思い浮かべるのはIUという韓国のアーティストの”Twenty three”という歌です。
といっても、韓国語がわかるわけでもなく、音楽をきいても歌詞は一切頭に入らず音を愉しむタチなので、特に深い解釈ができるわけではないのですが、ザッと邦訳を見る限り、相反する思いの連なりが非常に印象的です。この詞は、世間からの期待と自身の欲求に揺れ動くIUその人の葛藤のようにも思われます。


 韓国の歌姫と自分を重ねようなどとは到底思いませんが、僕も23歳の1年で自己の矛盾に揺らめきそうな予感がしています。勿論これまでも嫌という程葛藤はしてきました。ですが突如当たり前が崩れ去ったコロナ禍では、いままでとは異なるアクチュアルさで、自己の矛盾に向き合うことを迫られているような感じがします。

ちなみにIUにとっての23歳は、この曲の無断サンプリング疑惑と、同アルバムの別の曲の描写の問題が爆発し最大の試練ともいうべき1年にもなりましたが、彼女はそれを乗り越え、韓国でのアーティストとしての地位を不動のものにしました。
流石に彼女の一連の騒動のように何かしらの事件が身に降り掛かるというのは御免ですが(笑)、数ヶ月前にはじめた「越境ことはじめ」には自分たちに埋め込まれた地雷の処理のような側面がありますし、彼女のような仕方ではなくとも、近い課題に直面しているのかなとも思ったりします。

そんな風にを考えていると、23というのもなんだか重要な数のように感じられてきました。

 今日の予定は、大学生活で出会った掛け替えのない友人たちの時間と、最近新しくジョインしたチームの方とのお話。
これまでの23年間を大切にしつつ、未知の世界に飛び込みつつ。
その先に、個体史の語り方の変わるような1年が待っていたら面白いなあ。

さあ、23歳。どんな一年にできるでしょう。

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 ちなみに、この文章を書いてからはや三ヶ月が経とうとしていますが、23という数の重みは日々増す一方です。

そのお話しはまた今度。

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