訪問セラピストざわちんの生活期リハビリあれこれ

1980年生まれ。大阪出身。神戸在住。男性。既婚。 リハビリ職として訪問リハビリに従事…

訪問セラピストざわちんの生活期リハビリあれこれ

1980年生まれ。大阪出身。神戸在住。男性。既婚。 リハビリ職として訪問リハビリに従事しています。 生活期リハビリのやりがいを、たくさんのリハビリセラピストに伝えたい。 国際統合リハビリテーション協会認定インストラクター 認定理学療法士(地域理学療法分野)

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訪問リハビリの役割

訪問リハビリの役割とは何でしょうか? 僕の中での役割とは、「選択肢を与える」ということです。 動けるようになってとりうる行動の選択肢を増やす。どんな症状を改善したいかというきっかけとして取り組む。リハビリを通して自分の能力を知る。リハビリを家族が見ることでどのような生活を今後送っていきたいか考えるきっかけとする。 手段はあくまで手段です。何を具体的に提供するかというのはあくまで手段の話。手段を通して何を相手に提供するかというのが役割です。僕はそれを選択肢を与えると定義し

    • 訪問リハビリとは〇〇すること

      目次 1.抽象的なリハビリを具体的にする方法具体的であるということは、分かりやすいが限定的。抽象的であるということは、指す範囲は広いがはっきり分かりにくいということ。リハビリという言葉はそれでいうと抽象的だと思うが、少し言葉を足すと輪郭がはっきりする。例えば心臓リハビリというと自転車(エルゴメーター)を漕ぐだとか、呼吸リハビリというと胸郭に何か触れてすることだとか。それが正しいかどうかは別として、手段で表すとリハビリは少し分かりやすくなる。 2.リハビリを具体的にする危険

      • ただ今インナーにこだわり中

        4月のこの時期、寒いですか?暑いですか?微妙ですよね。この微妙な時期、高齢者の皆さんは寒いと感じる人が圧倒的に多いのです。なので高齢者宅へ訪問リハビリに行くと暖房がガンガンにかかっている。暑い。。。 僕は暑がりの寒がりなので、心地よいと感じられる幅がとても狭い。ヒートテック(下)を履いた状態で暖房ガンガンな家に訪問リハビリでいる時、患者さんがあっち向きで寝ている間に、このヒートテックを脱いでやろうかと本気で考えたくらい辛抱ができない。 ここ1週間の兵庫県の気温の感じだと、

        • 技術を持った人間は心を病まない

          元中日ドラゴンズ監督の落合博満著の「采配」の一節。落合元監督は心技体は「体・技・心」の順で大切であると語っている。 前に僕のnoteでは心技体の順で大切だと書いた。いろんな意見があるのは面白いが、そこに至るまでの経緯、そう考えた背景が違いを産むのもまた興味深い。 リハビリの現場で考えると、確かに技術があれば、何かしらを提供できるという意味では患者さんに貢献できる。しかし研修会や現場で好ましくない状況を目にすることがあるのも確か。 それは一方通行のリハビリだ。 僕の中で

          外ヅラがいいらしい僕の話

          仕事で出会う人は僕のことを、「血液型A型でしょ?」と言います(当たり障りなく言ってるだけかも)。プライベートを知る人は「間違いなくO型だろ」と言う。 外ヅラがいいみたいです。(自覚はありません) 仕事と整理整頓はちゃんとしたいタイプです。 浅く広くいろんなものが好きです。一貫性はありません。思いつくままに挙げていくと、お城、野球(オリックス推し)、相撲(松鳳山推し)、読書、マンガ、映画、F1(アルファタウリ推し)、音楽(Man with A Mission推し)が好き。

          言われてよかったパワハラ的アドバイス

          現在はハラスメントに厳しい世の中。聞き手の取り方によって、言葉はパワハラにもなりうるし、貴重なアドバイスにもなりうる。 新人セラピストの僕のセラピスト人生に超巨大隕石落下並みの衝撃を与えたふたつのアドバイスがある。それらはもしかすると今のご時世では、パワハラといわれる類のものかもしれない。 ひとつめのアドバイスをくれたのは、当時勤めていた病院のリハビリ助手のマダム。 僕は多くの新卒セラピスト同様、自信のないセラピストだった。「センセイ!」と僕のことを呼ぶリハビリ助手のマ

          言われてよかったパワハラ的アドバイス

          仕事への意欲を高める方法

          自信がないというきっかけから、僕は認定理学療法士を取得した。それが2012年というのだから、約8年前となる。認定理学療法士の取得は「メリットがない」という声をよく聞くが、僕はそうは思わない。 臨床で働いていて実習生と接したり、セミナー活動をしていて経験年数の若いセラピストと接して感じるのは、自信が持てないと話すセラピストは多いという印象だ。 僕自身もそうだった。 リハビリの仕事というのはどこまでできれば一人前なのか、正直わからない。他の仕事だと、例えば美容師さんは100

          失敗しても死なない

          僕が訪問リハビリに従事することになったのは、リハビリ職として働き出して2年目のことだった。 当時勤めていた病院はとにかく忙しく、21時の消灯時間を超えて、病室を回ってリハビリをしていたことも毎日ではないにしてもあった。そんな忙しさからか、先輩たちがどんどん辞めていった。その中で先輩の担当していた訪問リハビリを2年目の僕が引き継ぐことになったのだ。 今の働き方では、3〜5年経験してから訪問リハビリを担当させるのが一般的なようだ。ある程度対応力をつけてから外へ出そうということ

          訪問リハビリの心技体。わたし的重要度ランキング

          僕は大相撲が好きだ。理由はと聞かれると正直困るが、とにかく好きだ。(ちなみに好きな力士は、先場所引退した豪栄道でした。。) この相撲の用語に「心技体」というものがある。本来の意味は、心と技と体のバランスが整ってこそ、力が発揮できるということらしい。 僕はリハビリに必要なのは、この心技体の中では一番に「心」を挙げたい。 それは技を重視しすぎると、押し売りリハビリになるからだ。 技術を学ぶのはとても楽しい。できなかったことができるようになり、これまで得られなかった成果が得

          訪問リハビリの心技体。わたし的重要度ランキング

          訪問リハビリに関わる上での心構え

          訪問リハビリに携わる上で心がけていることがひとつある。 それは「無味無臭、無色透明」の存在であること。 飲み物でいうと炭酸弱めの炭酸水って感じ。                 味はないけどシュワシュワ。ちょっとばかり刺激ありくらい。 生活に関わる訪問リハビリ。 関わる上で自分のカラーを出すことは、決してプラスではない。 考えてみてほしい。 「あなたの生活を変えるために私は来ました!さぁ私の言うことを聞くのです!」なんて人が家に来ると考えるだけで億劫だ。 私がど

          伝えたい。生活期リハビリのやりがい

          ■リハビリ職だけの特別なこと医療職の中で、リハビリ職は特別だ。 レントゲン技師さんは、医師の指示通りにレントゲン写真を撮影する。看護師さんは、医師の指示した薬を注射する。リハビリ職は、医師の指示したようにリハビリをする。 この「リハビリをする」という行為は、レントゲンや注射に比べると、その言葉の幅はとてつもなく広い。 だからこそ、面白い。 もしこれが、手段を限定される仕事であれば、僕はリハビリの仕事をそれほど面白いとは、きっと感じない。 ■「リハビリは難しい」の理由

          伝えたい。生活期リハビリのやりがい