「コロナウイルスを殺菌する」これっておかしいと思う?

ウイルスを殺菌するとは言わないっていう人正解です。ウイルスを除菌とも言わないです。「分かってる」って思う人も多いと思いますが意外と除菌するっていってる人多いのでこの記事を書きました。

そもそも殺菌、除菌って何に対して使うのか?細菌です。細菌は生きています。「そんなもの生き物やから生きてるわ」って思ってる人は多いと思います。しかし、殺菌という言葉をウイルスにはつかはない理由に一つはここにあります。ウイルスは生きていません。死んでもいませんが。ウイルスは生物ではありませんから。じゃあウイルスとはなにか?解説していきます。

「ウイルスは生物ではない。」とさっき言いましたが、それを理解するには生物というものの定義が必要になってきます。生物の定義で一般的なのは3つ。「外界と膜によって遮断されいる」「代謝を行う」「自分で自己を増殖できる」です。普通に考えて当たり前のことではありますが、ウイルスはこれの特に「自分で自己を増殖できる」の項目を満たしていないのです。どういうことかを説明するとウイルスは生きている細胞に感染し、生きている細胞の制御を奪ってウイルスを増殖するようプログラムし直すという増殖経路をとっているということです。(決して自分で勝手に増えるわけではないのです。)じゃあウイルスはなんなのか。言うなれば感染性の粒子(すなわち物体)としか言いようがありません。(ウイルスはかなり特殊なのです。)

じゃあウイルスに対してアルコールや次亜塩素酸が効くというのはどういう意味なのか?と疑問を持たれると思いますが、それはウイルスの感染性を失わせるということです。これを「殺菌」と言った決まった言い方がないから「不活性化」と言います。よく「不活化ワクチン」と聞くと思いますが。その「不活化」です。

最後に、微生物とくにウイルスはかなり特殊なので、暇があればその記事を書いてみたいと思います。

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