月ノ美兎の影響でシャニマスを始めてしまった男

アイマス全く知らないのにシャニマスを始めてしまった。

シャニマスを始めてしまった。もう完全にハマってしまった。結論から言って、私はこんな事をすべきでは無かった。私はシャニマスに生涯関わることなく生きていくべきだったのだ。そうすれば深夜にプリペイドカードを買いにコンビニへ走ることもなく、無暗に食費を切り詰める事もなかった。

しかしもう全てが遅い、私はうかつにもシャニマスの深淵なる沼に踏み入れ、足を絡めとられてしまったのだから。

シャニマスとは近年ブレイクの兆しを見せる超スーパーおもしろソーシャルゲームである。そしてシャニマスは、もはや日本国民全員がその存在を知っているであろう超人気コンテンツ『アイドルマスター』のコンテンツ群の一つでもある。

【この中で、アイマスという言葉を知らぬものだけがオタクに石を投げなさい】。

はるか古代、聖ナザレのイエスはオタクを迫害する人々をこのようにたしなめたという。いや、ひょっとしたら言ってないかもしれない。とにかくそれ程までにアイマスというコンテンツは人々に広く知られており、ネットに深く潜るものがその存在を知らずにいるのはほぼ不可能な事であった。そしてそれは、もちろん私も例外ではない。

しかし私はアイマスというネットの海にたゆたう巨大な渦を傍から眺めるだけで、進んでその渦に触れようとはしなかった。

『これにハマったら人生を根こそぎ持ってかれる……』

そのような巨大な危機意識が私を引き留めていたからである。

アイマスに人生を持っていかれる

とは、どういうことか。

単純明快、恐らくハマりすぎてしまうのである。アイマスというコンテンツはそれほどまでに熱狂を秘めており、何も知らぬトーシロが迂闊に手を出せば深海まで絡めとられるのは自明の理であった。

私には見えていたのだ。彼ら魅力的なアイドルに金をつぎ込み、自らの食費を切り詰めてまでプリペイドカードを買い求める自分の姿が……! もちろんそれはそれで幸せなのだろうが、それは深海の中でも平気で生きる魚人としての幸せであり、そこまでの勇気を持てない私は未だダゴン教団への入会に躊躇していた。

そのため私はアイマスと名の付く一切合切から距離を取り、安穏とした人生を送っているはずであった。しかし、気が付けばアイマスのssやFAを漁ってしまってしまう自分がどこかにいた。かのニーチェの格言の様に、既にアイマスというコンテンツの魅力はどうしようもなく私をとらえて離さなかったのである。

断崖絶壁の上で滑稽に踊る私の最後のトドメとなった物は、かのバーチャルュ―チューバー、月ノ美兎の実況動画である。とうとうシャニマスから公式案件をもらうまでになった彼女の動画は多くの人が目にしているであろうが、単純に面白いのでぜひまだの人も見ていただきたい。

そう、めちゃくちゃ彼女の実況が面白かったのである。

『シャニマス……やってみっか~~~~~~~~~』

このような心境になった私を誰が責められようか。いいや、誰も責めてはならない。

一度手を出すとシャニマスは本当に面白かった。初心者へのサポートが大変手厚く、初めるだけで優秀なsSRが何枚も貰えるのである。これ幸いと私は初心者ガチャで出した限定桑山千雪をプロデュースし、そしてTrue endを達成した。

めっちゃいい~~~~~~~~~~~。

めちゃくちゃよかった。千雪さん可愛すぎんか???? コミュの途中で彼女がもみじ饅頭を褒めるのだが、もみじ饅頭より千雪の方が可愛いよ!!!!!!!!!!!!!!千雪……意思の強さNo.1の女……。

あとめちゃくちゃガシャの演出がいいし、本当に初心者でもすぐにTrueに行けるし、なんかもう駄目だ。あーもう駄目。悪魔は天使の顔をしているというが、シャニマスの手厚いサポートに対し私はズブズブと金を貢いでしまった。いや、これはサービスに対する正当な対価である気もする。もうなにも分からない、誰か助けてくれ。

今まで課金したことが無いのを密かに誇りに思っていた。無為な使い方だと思っていたからだ。

しかし今回の限定三峰を出すために1万円課金してしまった。最早決定的な一歩を踏み出してしまった。もはや私の金銭バランスは完全に破綻してしまったと言っていいだろう。

あ~~~~~~~~~~~ノクチルの幼馴染の一員になりてぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。

これで推しと言うものを見つけてしまったらどうなるのだろう。もう分からん。なーんも分からん。ただシャニマスと言う特大の渦の中でグルグルと回り続けるだけである。

最後に

フェスむずない?

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