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小説、のようなもの

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物語になりきれない物語たち
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#短編

僕と彼女と小さなウソ

「浮気のラインって、どこからだと思う?」 そんな風に彼女が聞いてきたので、僕は少し考えて…

oil
1か月前
40

さよならの5分前

恋人と別れる時って、中々気が滅入るものだ。 振る時も、振られる時も。 そんなことを考えな…

oil
7か月前
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言えなかった気持ちは、ため息に変わって消えた。

「何飲む?」 僕がそう聞くと、彼女は食い気味に答えた。 「ビール!」 その勢いに、思わず…

oil
1年前
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【短編小説】さよなら純真

「こんなことなら、最初から好きにならなきゃ良かった」 「それ言うの、今日だけで何回目よ」…

oil
1年前
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ストーリー・オブ・ファーストキス

「まだ着かないの?海」 こういう時は、大体言い出しっぺが一番最初にボヤき始めるものだ。 …

oil
2年前
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【短編小説風】まだ恋は始まらない

仕事で疲れた体を、引きずるようにしてアパートの3階までたどり着いた。 僕は、好きでもない…

oil
3年前
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【短編小説風】人違い・すれ違い・想い違い

「みどりさん、ですか?」 駅前の広場で、俺はおそるおそる声をかけた。 ノースリーブのニットにチェックのスカート。 事前に聞いていた通りの服装だ。 「はい。ゆうすけさんですか?」 スマホから目線を上げた彼女と目が合う。 正直、めちゃくちゃタイプだった。 メッセージではカラーを入れているって聞いた気がするんだけど、実際には綺麗な黒髪。 プロフィール写真は目元しか写ってなかったけど、写真通り黒目がちだった。 俺の一つ歳下だから25歳のはずだけど、年齢よりも幼く見える。

【短編小説風】3人寄ればいつまでも

2016年の春。 26歳の僕は猛烈に体調を崩していた。 よりにもよって、友達の結婚式の前々日に。…

oil
3年前
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