『サビつく世界』


私が過ごした筈のこの世界。

目を疑う程に様変わり。

繁盛していたあのお店。

煌びやかだった夜の街。

すっかり寂れて何もない。

私の身体も時止まる。

世界の時が進むだけ。

数百年もの時を経て。

私はここに独りぼっち。

茶色くなった金属みたいに。

心が錆びついた。

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