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懸念していたことが起きつつあるReGLOSSと繰り返される「ホロライブ」利用


リグロスがデビューして半年が経ったが、突然目標が掲げられタレントやファンが困惑する事態があった。
相変わらずの迷走っぷりだが今回はそんなリグロス周りで最近起きていることや運営の動向について述べていく。




突然の目標設定に戸惑いの声も

リグロスのハーフアニバーサリーとしてデバイス公式で配信が行われ、その中で3Dデビューへの道として「全員でチャンネル登録者数合計250万人を目指す」という全体目標が発表された。(49:00~)


ホロライブはデビューして一年で3Dをお披露目するのが最近の慣例であったが、リグロスはそれまでとは全く異なる方針を打ち出した。

この発表に対して事前に知らなかったようであるタレント達は戸惑いを隠せず、リグロスを支持するファンからも困惑する声が相次いだ。

生々しいチャンネル登録者数を目標にするのは、駅の広告に登録者数を乗せたりと最近やたら数字にこだわっているホロライブらしいなといえばらしいが、それが本当に適切なのかは疑問が残る。


たしかに人気のバロメーターとしてチャンネル登録者数はよく参照されるが、短期間で目標達成するのが目的になると堅実に活動するよりバズるのを狙ったりコラボを連発したりする方が効率は良いので、どうしてもそういった配信ばかりになってしまう。

また以前「歌やダンス」という方向性が発表されたがダンスにおいては3Dがないとこちらとしては何も受け取れない。
にもかかわらず3Dデビューに目標を設定されては「え、じゃあ目標達成できなかったら見れないの?」や「ダンスを売りにしているのにまだ見れないのか」と思われても仕方がない。

こういった批判が出てしまうのは突発的にあれこれ決めた結果収拾がつかなくなっているのが原因だ。

あるvtuber事務所では一年間で審査が何回か行われ最終審査が通ればデビューできるというシステムを最初から掲げており、こちらの方が事前にファンは理解できるし応援する気持ちにもなりやすい。



都合の良い「ホロライブ」利用

チャンネル登録者数を伸ばす方法として手っ取り早いのは既に人気のあるタレントとのコラボであり、そうなると数字を持っている先輩達とコラボを積極的にするのが一番手軽で良い方法になる。

リグロスはデビューしてから積極的に先輩達とコラボをしており今でもそれが続いているが、最近はそういったコラボをあまり好意的に捉えないファンがちらほら増えている。

私は以前投稿したリグロスに関する記事の中で、リグロスが独自性を出せば出すほど摩擦が起きる可能性があると書いた。


リグロスはそれまでのホロライブとは異なる価値観を提供するグループとして活動しており、今回の発表も含めて独自性を徐々に出してきている。

そうなるとこれまでのホロライブファンはつきにくいのでデビュー時から先輩達に猛プッシュをしてもらい、デビュー後もコラボを積極的におこなうことで数字面を補ってきた。

しかし既存のファンからしてみれば一方で自分たちが求めるものとは異なるコンテンツを提供しておきながら、一方で数字が欲しいので先輩達とコラボするというのは虫が良すぎる。

またこういった価値観が異なるもの同士のクロスオーバーはまれにある分にはまだ理解できるが常に見たいものではないので、コラボ数が増えればそれだけ通常枠のリソースを食うことになり今までのホロライブが見たい人達から不満が出てきてもおかしくはない。

例えるなら、そこでしか味わえないケーキを食べにきたのに新製品のラーメンをケーキと抱き合わせて提供されるようなものであり、今までケーキを食べてきた人からひんしゅくを買うのは容易に想像できる。

しかも目標設定がされたので今後もコラボが積極的におこなわれることを考えると、摩擦はますます肥大化していくだろう。



一度ならず二度までも

今回のように「ホロライブ」を利用して数字を獲得する動きは初めてではない。

かつてホロライブプロダクションという枠組みを作り、「同じホロプロだから~」という名目でホロスターズとのコラボを画策する時期があった。

結果として批判が噴出する事態になったがより強力に行われたENではコミュニティの分断を煽る結末になり、一期生デビューから勢いがあったホロライブENは停滞し長い冬を迎えることになった。

そして今回はホロライブ内にデバイスを作り「同じホロライブだから~」という名目で同じことを運営はやっているのである。
その結果上でも述べたとおり摩擦が段々と起きており、このままだとファン同士の対立が活性化しENと同じ結末を迎えてしまいかねない。

このやり方は今まで築いてきた「ホロライブ」という核を傷つけてやっていることであり、繰り返せば繰り返すほどファンからの信用は落ちる。
そして最後に核自体が崩壊してしまったら頼っていた「ホロライブ」すら終わってしまうのだが、その重大さにどこまで気づいているのだろうか。



やはりきちんと分けるべきでは

前にも似たようなことを述べたがやはりホロスターズはホロスターズ、リグロスはリグロスときちんと分けるべきなのではないか。

勢いのあるホロライブの威を借りたい気持ちはわかるが何度も繰り返せばファンは嫌気がさしてくるし、やり方も思慮をめぐらしたものではなく露骨なものばかりなのが拍車をかけている。

ケーキはケーキ屋、ラーメンはラーメン屋、カレーならカレー屋をちゃんと分けて建てた方がお客さんもわかりやすいし望んでいるファンも来やすい。

今のホロライブは人気のケーキにあやかるためにこれらをごちゃまぜに売っている状態であり、結果として無関心だったラーメンやカレーにヘイトが向かいケーキ自体からも客が去りつつある。

コラボするにしても互いの相性やファン心理を考えて本来は慎重になるはずだが、露骨なものばかりなのをみると大して考慮してないのが見て取れる。



おわりに

正直言って今の運営にはもはや何も期待できない。
半年前に「今が分水嶺」という記事を書いたがその頃から全く変わっておらず、事態はますます悪化している。

そしてこういった状態は数年前からずっと続いているので、もはや常態化していると言っていいだろう。

ここ一年でおかしな状態に気づいたファンが声を上げるようになったが、運営はガイドラインを盾にしたりコメント欄を閉鎖したりという措置をとってきた。
今年のEXPOではファンを軽視しているのではないかという事案もいくつかあり、運営がファンに対してどういったスタンスを取っているかがよくわかる。

そういった点で今の運営には期待が持てないのであとはタレント側がどれだけ踏ん張れるかという状況であり、とても嘆かわしい。

「タレントは推せるが、運営は推せない」というねじれた状態は、一体いつまで続くのだろうか。



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