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親・友来訪 新入りも来た ゴリゴリに空気動く

休み。
職場の最寄駅が同じ友人我が家に初来訪、引っ越し祝いにねだっていた鍋をもらう、おまけにすきなデザイナーのハンカチまでもらう、えれえしゃれた菓子も持ってきてくれる、こんな、わたしみたいなもんに、ほんまにすてきなもん3連発、ありがとう、大事にします。
久しぶりに会ったわけでもないのにぺちゃくちゃ喋る、昼ごはんの時間なので目当てのタイ料理屋まで歩きながらもずっと喋る。
やはりうっとりするほどおいしいパッタイ、唸る、人生最後に口に放り込まれたいほどの旨さ。
その後近辺の店をまわり、最終的に行き着いた植物店で探していた大きめのユーカリの鉢を買う、だいぶお値打ちだった、思わぬ名店だった、また行く、抱えて帰る。
美しいお菓子を食べ時間の許す限りうちで喋り友人を見送る、グバイした瞬間に母からうちの近所で父と遊んでるという連絡。
うちにきますか、と聞くと、絶対に行く、今から向かいます、と即答、絶対来る気やったやん、と思いながら。
矢継ぎ早の来客に面食らいながらも帰宅、うれしげに父母来訪、来るなりテレビで相撲をつけて応援が始まる、この人ら家にテレビないから見に来たんかも、と思うほどの熱の入り方、昭和。
お茶と菓子を出すがそろそろ夕飯時、ごはんどうすんの、と聞くと、帰りに居酒屋にでも寄ろうかと、と言うので、せっかくやしうちで食べてったら、そのほうが気楽やろ、と言うとふたりとも喜ぶ、絶対その気やったやん、と思いながら。
冷蔵庫の中にあるものを駆使して何品か作り食べてもらう、母は自分で作ったものばかりを毎日食べているのでおいしいおいしいとずっと言う、父は父好みのおかずを作ったのでおいしいおいしいとずっと言う。
老人2人と病み上がりというメンバーで食べ切れるかなあと思っていた量であったがぺろりとなくなり、買い置きしていたお菓子までしゅっと食べ、父のキープボトルは半分まで減った。
わたしの前で終始楽しそうな癖の強い2人を見て、元気で長生きしろよ、心配かけてばかりでごめんな、と思い胸がぎゅとなる。
おとうさんひとりでも来ていいよ、と言うと、おまえとふたりでタイタイはちょっと照れてしまうからいい、と言われる、サシのことをタイタイという人初めて見たなあこれがうちの父かあ、と思う。
おかあさんひとりでも来ていいよ、と言うと、え!いいの!うれしい!やった!泊まっていいの!?と言われる、泊まるのはちょっと、と答えてこれがうちの母やなあ、と思う。
敬老乗車証ぶらさげた2人を見送る、こんなことしかできないから返していくしかないわなあ、恩。

買ってきたユーカリの葉をなでる、いきいきとしていて冷たい。
前の家ではクワズイモをずっと育てていた、100均で小さいのを買ったらめきめき大きくなり、水を全くやらずとも枯れ果てることなくすくすくと育ったのだった。
ユーカリは少し難しい気質かもしれない、でもなんとか一緒にやっていこうと思う。

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