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ZAP 農業プロジェクト始動@カンボジア。SDGs|目標1 貧困をなくそう


こんにちは、ZAP ZEAL ASPIRATION PARTNER CO.,LTD 代表の奥本です。
カンボジアに来て、早いことで丸5年が過ぎました。今日がはじめてのNoteです。

ミーハーな私は、「皆もすなる日記といふものを…」ということではじめて見ることにしました。


本文に行く前に、簡単に自己紹介をさせていただきます。
奥本達彦33歳。経営者5年目。カンボジア在住6年目。

日本では消防士を、カンボジアでは民間レスキューや、中低職者向けのマイクロインシュランスの開発に挑戦失敗を経て、民泊ホテルのメール代行運営代行ZAPを立ち上げました。

現在は、小さな英語や日本語の塾や、無料の学童を運営していたり、NGOに寄付したり、NGOに所属したり、企業のカンボジア進出お手伝いをしたり、、、まぁやりたいことをやれるだけやっています。

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カンボジアに住んで6年、だんだん性格が丸くなってきたというか、おせっかい野郎になってきました。不法滞在していた、インターナショナルホームレス、シンガポール人フィリピン人を支援後、ZAPで雇用したりしてきました。また、借金の踏み倒され額もびっくりするくらいの額になっています。
昔だったら、許さないとか、結構厳しかったり、とがっていたりしてた気もします。カンボジアに来ると、いつの間にか、まぁいっか、という風に変わってきますね。



さて、タイトルの通りです。
この度、弊社はカンボジアで農業ビジネスに挑戦します。

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また、唐突な、、
オペレーションセンターから、農業ですか。PCから、力仕事ですか。
おいおい、、大丈夫ですか?畑が違うんじゃないの?
という声が聞こえてきそうですね。
確かにそうです。最近筋トレしているとはいえ、このなまりきった体には、体力仕事は向いてないかもしれません。
だからこそ、一人ではせずに、みんなの力を借りながら会社として組織でやっていこうというわけです。
嬉しいことに、7月頭から、日本人インターンが3名加入してくれました。8月からは、もう一人日本人インターンが加入してくれる予定です。

Noteを順番に書いていくことになりましたので、そのうちそれぞれから挨拶をさせていただきますね。

では、本題に戻り、なんで農業なんでしょうか。


結論から言うと、SDGs1の目標「貧困をなくそう」を達成するためです。


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なんとも、漠然としているなぁ。じゃぁなんで、農業をすることが、SDGs1の目標を達成していくのでしょうか。

少し、弊社ZAPの話をしましょう。
先に話した通り、ZAPは日本の民泊メール代行会社という、アウトソースとの会社として始まりました。
会社の立ち上げきっかけも、貧困をなくしたいという思いからでした。
当時の想いをWEBサイトに書いているので、そこから引用したいと思います。



田舎に行ったとき、病院の診療室の周りで治療を受けられずに、
待っている人たちがたくさんいました。
なぜこんなことが起こっているのでしょうか?
3つの理由がありました。
1.十分な医者がいない
2.教育を受けた医師がいない
3.十分な現金を持っていない
本当に驚愕の真実でした。
医者や看護師は、どのようにして応急措置を適用するのか分かっていない。
日本では、特別救助隊として6年間勤務していたため、
すぐにボランティアとして、看護師や医師に応急処置を教えるようになりました。
しかし、次の課題がすぐに浮かび上がりました。
どうすれば貧困を解決することができるのか?
なぜこのようなことが起こっているのか?
理由は、生活スタイルが現金社会に適応していなかった
ということです。
自給自足の暮らしを主として、
余分なものがあればそれを売って現金を得る。
この伝統的な生活スタイルを否定しているわけではありません。
機械化は進み、傷害のリスクは年々高まっています。
そして、ボーダーレスで人と行きかうようになっているため、
外部から病気をもらうリスクもあります。
リスクが高まり現金が必要になっているということです。
雇用を創るということは、職業選択できるようになり、
現金収入の比率を考える農家を創るという意味もあります。
では、もう一度3番に戻りましょう。
十分な現金を持っていない。
これは、ただでさえ少ない医師しかいないのに、
治療を諦めてしまう、ということです。
実際に、スタッフの夫が倒れたとき「金がないなら酸素を止める」
と言われ一日の猶予期間ももらえなかったのは、
今でも忘れることができません。
もし、仕事を創ることができれば、
人を雇うことができれば、人を救うことができる。
十分な教育機会を提供すれば、職業選択できる人が増える、
またそこでいい仕事が生まれる。
事業設立の背景には「命を守りたい」、このシンプルな答えがあるわけです。
消防士のころから命をテーマに働いてきました。
これは、カンボジアに来ようとどこに行こうと同じことだと思います。
子どもに教育、大人に雇用。
命を大事にし、命を守るために、今日もこれからもZAPは全力で挑戦し続けます。
http://zapartner.com/staff

カンボジアは変わったのでしょうか。

私がカンボジアに来て6年が経ちました。
確かに高層ビルはどんどんできてきて、昔池だった場所はなんと、ショッピングモールやサービスアパートメントに変わっていきました。
工場で適用される最低賃金も2016年はたった140$から2021年は192$まで上昇していきました。*ただしカフェ定員や警備員の方々にはまだまだ適用されておりません。

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道には高級車そして、ウーバーに似たGrabが走りまり、生活の中ではキャッシュレス決済もどんどん進んで便利になってきました。

弊社も、最低賃金から始まったスタッフが、1000$を稼ぐようになったり、小卒、中卒でいわゆるスラム出身であったり、孤児院出身のスタッフたちが、カンボジアの平均的なオフィススタッフと同様な金額300$-600$くらい稼ぐようになったりと、ごく少人数ではあるものの、貧困を脱する機会に貢献してきたのではないかと思います。

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ただ、どうでしょうか。オフィススタッフの貧困を脱出する機会のアプローチはそれなりに成果を上げることができたと思いますが、都会の人たちのサービス業に従事している人たちだけと言われればそう、それまで。


ここで、カンボジアの人口を確認していきましょう。
現在約1600万人。そのうち就労人口は860万人ほどです。
さらに、産業別就労人口比は、農業が53%と過半数以上を占めております。
ただし、農業のGDP比は22%と低い生産性となっております。
また、農家の世帯収入は、農業からのみの収入を見ると月々50ドルにも達しません。

低い生産性がわかります。


さて、、。これは、どうしたものかと。
プノンペンでも美味しいご飯を食べれるレストランがたくさん出てきている。
本当においしくて、おいしくて、そのおかげで日本が恋しくなったりはあまりしない。
なのに、農家に還元されていないというか、レストランのシェフがたちがうまく調理しているだけで、おいしいものはなかったりするのか、
農家は最低限の現金収入も得られていない。
いや、加工をしたり、付加価値をつけて売り出していないのか、、


カンボジアの貧困率は20%ほど。
この数字の多くは農村に集中し、さらにに経済的に恵まれていない人のほうに集中していっています。


カンボジアは食べるものには困らない、だから餓死はいない・・・

そんなことをよく聞きます。
餓死はいないかもしれませんが、母乳もでずに、ミルクを買うお金もなく、コンデンスミルクやお粥で育った子がいるとすればどうでしょうか。
それが、自分のスタッフだとどうでしょうか
食べるものに困らないと、まだ言えますか?

最近、私が小学性12歳のころの、20年以上も前の友達との口論の場面をよく思い出します。
給食時間に食べ物で遊んでた友達に言ったこと。


「世界ではご飯を食べれない人もいるんだから、そんなことをすんな」


まぁそんなまじめすぎるというか、マセ小学生だったわけですから、「いい子ぶんな」という言葉が返ってきて、一触即発になりました。

なんとも自分らしいというか。
でもね、20年以上たっても、子どもの時に抱いていた想いそのままをもって、生きています。世界ではご飯を食べれない人もいる事実をしると、それがスタッフであればなおさらなんとかその状況を助けたいし変えたいでしょう。

「おれがしなくちゃだれがやるの」

SDGs1の目標「貧困をなくそう」この目標のためにやる、というと何とも壮大に聞こえてしまうかもしれません。もっと自分の気持ちに正直に言うと、目の前のお前を助けたい、それだけの単純な理由なんでしょう。

民泊メール代行であろうと、学童であろうと、農業であろうと、what やHowはかわろうと、Whyというのは実は20年変わっていなかったのかもしれません

そういうわけで、農業プロジェクト始まりました。
いや、もちろんまだまだ、始まったばかりで、僕一人だけじゃうまくいかないし、みんなの力やアイデアをいただきながら、なんとか突っ走っていこうと思っています。

僕はZAPは今日も全力で挑戦し続けます。