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空き家が廃墟になるまで

地元の地区で消えた家が6軒ある。

廃墟になり、高校生が入り込んで遊ぶため取り壊された家。
緑に侵略されて解体された家。
住む人が居なくなったため取り壊された家。

私が幼い頃住んでいた川沿いの家は取り壊されて緑が覆っている。
その隣の家は、グーグルマップで見る限り、
窓の内側に白い服か架けられたまま、緑が侵略していってる。
猫好きの芸子さんが住んでいた家は、巨大な樹が我が物顔で伸びている。

うちはいつ崩れるのだろう。

みかけは、外壁は丈夫そうにみえている。グーグルマップでは。
中は腐っている。

最近、廃墟を撮っているインスタグラマーをフォローした。
美しく怖い廃墟。
うちも朽ちてしまえばいいのに。
もう縛られなくていいじゃないか。
私はただ、相続放棄するだけでいい。
除籍されてるから詳細はその時にならないとわからないけど。
四の五のいいつつやはり
宙ぶらりんの思いが苦しいのだ。
住むには不便になってしまった場所。
疲れる田舎の近所付き合い。

早く廃墟になって崩れてしまえばいいのに。
緑が全ての過去と思いを覆い隠して腐食して
なくしてくれればいいのに。

と、出来ないことを吐き出してみる。

持ち家なんか持つもんじゃない。
人の体は借り物で使い捨てだ。
どんなに大切なものも他人からみたらゴミだ。
借り物の世界では、賃貸でミニマムがベストだなと
山のように溜め込んだモノたちの前で、これを書いている。

さ、今日はゴミの日。

捨てよう。

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