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詩/phenomenon.

28
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2023年1月の記事一覧

【code=230127_ Hazardous material storage.】

君の言葉は時々
僕の心の奥の扉を開ける

ふだん押し込めて隠す
どす黒い負の感情の部屋
その鍵を 君の言葉が開ける

嫉妬
怨恨
破壊欲
殺意
発狂

そんな僕は
僕ではないと
必死に押し込めて
幾重にも鍵をかけても

君の言葉は
あっさり開ける

せめてそのタールのような
べっとり真っ黒な僕の闇が
君を傷つけないようにしたくて
僕は口を閉ざすんだ

君を傷つける僕こそが
『そんなの僕じゃない』

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【code=230123_alternative.】

素直になっているはずが
いつも素直になりきれない

しっかり伝えているはすが
いつもしっかり伝えきれない

弾け飛びそうな心ばかり
胸に抱えて 今日も痛む

話したいことが多くあるはずが
どう話せばいいのか分からない

分かってほしいことが多くあるはずが
どうしたら分かってもらえるか分からない

砕け散りそうな身体のまま
目の前を見据えて 今日も生きる

降る雨が雪に変わるころ
君は凍えていないだ

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【code=230107_ふりふり】

あいそふりふり
しっぽふりふり
笑顔振り撒いて
人にあたってく

袖をふりふり
裾もふりふり
ぱたぱた走って
元気なアピール

どんなことがあったって
無理無理なことがあったって
僕はいつだってこのまんまさ
ゆらりゆらり 優雅にいこう

あたまふりふり
おしりふりふり
笑ってもらえるように
そう生きたいだけなのさ

髪もふりふり
肩もふりふり
笑顔が世界に増えるよう
そう生きたいだけなのさ

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【code=230104_with】

朝起きて
コーヒーを啜って
君に言葉を綴って

支度して
凍える車を走らせて
気持ちを疾走らせて

今日も僕は
毎日を消化する

いつか僕のこの努力が
いつか僕のこの成長が
例え遅くとも 君の笑顔を
支えられるようになると信じて

まだまだ幼いけど
ゆっくりだけれど

君を想い
君を描き

僕は生きている
君と生きている

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phenomenon.

【code=230102_初日(はつひ)】

【code=230102_初日(はつひ)】

長い夜を越えて
朝がやってくる

初めての朝は 僕の部屋で
君と共に見た まぶしい光
起きた時にはちょうど
お陽様が顔を出した

眠そうにしながら
ベッドに座る僕にもたれて
一緒に見ていた新しい朝を

これからも これからも
僕らは続けてゆくだろう

冷凍庫からアイスを出してきて
君の口に運びながら
日差しの暖かさを知る

この日差しの暖かさと
この膝に感じる暖かさを
僕は大切に生きていこう

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