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親、過去の話

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あまり明るい人生ではありませんが、それなりに生きています。
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2020年9月の記事一覧

役所の人間がニートの私を連れ出しにきた話。

※前回から時系列続いておりますが、単体でも読めます。 進路を断たれた高校卒業後、無事に自動車の免許も取得し、 いよいよ何もすることが無くなり、毎日消えることしか考えられなくなる私。 就職活動といっても、ずっと進むべき方向を1つしか見ていなかった人間には何もしたいことなんてありませんでした。 頭も良いわけではないし、得意なものといえば音楽くらい。就職には特に役立ちません。 親は毎日私を非難し、怒鳴り、追い出すと脅し、誰のおかげで飯が食えてるのかと威張り。 ちなみに父

②高校卒業から、ついに夢の第一歩へ。

こちらからの続きです 先生に報告高校三年の担任は、どちらかというと事務的で、あまり熱量のない先生だったので、進路指導の女性の先生に報告に行きました。 彼女は高一の時の担任でもありました。 普段勉強を全くしない私を知ってるだけに、先生は自分のことのように喜んでくれ、こちらまで泣きそうになりました。 今でも忘れられない言葉をいただいたのですが、 『子供の仕事は受験を頑張ること。あとの金銭面は親の仕事。なので親にありがとうって言わないとね。』 ずっと苦しめられてきた親だ

①高校卒業から、ついに夢の第一歩へ。

私は高卒資格取得の為仕方なく通った高校とはいえ、理解してくれる1人の親友と出会い、 遠距離恋愛だけど彼女もいてくれて、楽団によってずっと音楽がある環境に身を置けたし、何より ずっと夢だった楽器の修理師への第一歩ももう少し。 全てが良い方向に向かっているようで、幸せいっぱいで明るい日々でした。 順風満帆とはまさにこの時のことを言うんだなと今になっても思います。 肝心の受験ですが、吹奏楽というのは夏に全国大会を目指す 夏のコンクールという行事があります。高校野球でいう

初めてのお付き合いは同性。

前回の下の方からの続きです→ 『結婚を前提に、付き合ってほしい。』 と13才年上の女性から唐突に言われた私。 正直私の頭は理解が全然追いついていませんでした。 それは、女性同士だからというよりも、 他人から直接愛をぶつけられた事にびっくりしたのです。 まさか自分が他人に愛される日が来るとは思いもしなかったので、私は、こんな私でよければ是非。とその場ですぐにOKしました。 女性同士での恋愛を意識したことは1度もなかったし想像もしなかったけど、 私にとって人を好き

同人活動では文章製造マシンだった。

私は漫画が大好きだ。今で言う腐女子(男同士の恋愛が好き)でもある。(それも結構ディープな) 『腐女子』なんて言葉ができる以前からの筋金入り。 そんな私は、昔のオタクに多かった『隠れオタク』の部類で、特に友人などと趣味の共有をしたりすることはなかったし、外ではそういったものは一切興味が無いように振る舞った。 それが楽しかったのです。 狭い世界で生きてきた私に希望をくれたのはいつだって音楽と漫画。 (夕方のテレビアニメは親がテレビを占領しているため、たまに見せてもらえた

私とクラリネットとの出会い。

私の通う小学校では、クラブ活動とは別枠で、ブラスバンドが存在した。 普段見た事がないような楽器を好きに触れるとのことで、音楽が好きな子供は皆音楽室に吸い込まれるように走って行きました。 私は当時、吹奏楽やブラスバンドが一体どういうものなのか全く知らないし、さほど興味も沸かなかったのですが、 同級生の中で【流行っている】物にはとても興味があり(閉鎖的な家で育ち、流行りのものが何なのか分からないけど、同級生が楽しそうに話しているのを聞き耳を立ててこっそり知識を得ていた。)