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ゲームプランナーが実際にシナリオに携わる場合のスケジュールのお話

ゲームプランナーが実際にシナリオに携わる場合、全体スケジュールのどれくらいの期間が書く期間なのか、他どういう仕事をしているのかをざっくりまとめました。※会社やプロジェクト、担当する箇所によっても変わります!!

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■コンシューマのケース

▼サブシナリオを書く場合(メインシナリオは外注のケース)
・サブシナリオを作成 … 全体の約20%~25%
・シナリオの管理、スクリプトの作成、データ実装 … 全体の約20%~35%
・仕様書やリストの作成 … 全体の約20%~30%
・残りは会議、チェック、調整です

仕様書やリストの作成が最初にあり、ある程度シナリオができあがってからサブイベント、NPCの会話テキストといった関連するものを作ります。
中盤くらいであらかた仕様やリストも固まるので、そこからシステム用のテキストやボイスなどの作成、そして、FIXしたシナリオからスクリプトをガンガン作っていきます。

これらの作業はスケジュールの序盤、中盤、終盤などで作業の偏りはでますが、基本的には平行作業です。ゲームプランナーである以上、一日八時間、一か月まるっとシナリオだけ書いている時間はありません。

また、こういう話が書きたいから作る!! と無策で作ると偏りが発生したり、よく確認もせず書いたら実は発生条件的に実装不可能でお蔵入りなんてのもあります。
よって、それらを防ぐために、事前にこの場所にはイベントを何本、このキャラの組み合わせは何本、発生条件は……などある程度の方針を決めたり、事前に発生条件を確認したり仕様に盛り込んだりする必要があります。

時間は無限ではなく有限、使えるリソース(時間、人員、素材など)は限られています。

具体的にどんなふうに進行しているかわからないと思うので、過去の記憶を頼りに(だいぶ前なので抜けてたりもありますが)、参考例としてRPGを作ると仮定してざっくりスケジュールを作ってみました。
シナリオ作成といっても、純粋にテキストだけ作成のことを指すのか、それとも演出チェック、調整までを言うのか、収録立ち合いを含むのか、など会社によっても認識が違います。今回のざっくりスケジュールはテキストの作成のみに絞っています。

■全体スケジュール(ざっくり)
※以下の画像が見づらい場合は、右クリック>画像だけを表示>拡大、で確認できます

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プロジェクトによって各作業の開始タイミングも変わりますし、振られている仕事によっても変わります。(プロジェクトによっては終盤で音声収録なんてのもあるでしょうし)
上からざっと作業内容を並べていますが、仕様書やリストは序盤に作成して「はい、終わり!」ではなく、都度更新や調整が入ります。
上記スケジュールはあくまで参考程度にしてください。

▼シナリオを書かない場合

・シナリオの管理、スクリプトの作成は全体の約30%~40%
・仕様書やリストの作成は全体の約30%~40%
・データの実装は全体の約20%~30%
・残りは会議、チェック、調整です

シナリオを書かない時の作業は、仕様書やリストの作成をやりつつシナリオを管理しながらスクリプトを打っていくという形です。

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■ソシャゲのケース ※運営中

▼シナリオを書く場合(イベントシナリオ作成のケース)
・シナリオの作成 … 全体の約20%~25%
・システムボイスの作成 … 全体の約20%~25%
・スクリプトの作成 … 全体の約20%~25%
・残りは会議、チェック、調整、プロモ用の資料作りです

▼シナリオを書かない場合
経験がないのでわかりません!! (ヘルプで書いたりするので)

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・まとめ

文字だけ追ってもどんな作業があるのかイメージはしづらいと思いますが、ゲームプランナーとして入った場合『シナリオだけ書いていればいいというのはありません。(会社によって違うかもしれませんが)
仕様書やリスト作ったり、データ実装したり、スクリプトを打ったりなど、様々なお仕事があるということだけを頭の片隅にでも入れて頂けたら、入社したときに思い描いていたゲームプランナー生活との乖離が起きづらいかなと思います。

応援されると生きる気力がわいてきます! もう少しがんばります!!