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へっぽこぴーりーまん書紀〜新卒入社編⑦

女性関係

色々紹介されたりで、二人で食事したりデートしたりはそこそこあった。
仕事同様に、第一印象は良かったのだと思う。
1回目は良いのだが、お付き合いとはならない。社会人2、3年目。同年代なら仕事で悩んでいたりする。
印象的な出来事がある。証券会社に勤めている女性とデートしたことがある。
結構いい感じのデートスポットに行ったのだが、仕事の悩みを相談された。
証券会社の営業で、悩んでストレスを抱えているらしい。少し重たい空気になった。
それだけ相手がボクに信頼を置いてくれているとの見方と、明るい空気に持っていけないボクのコミュ技術不足か。
両方のとり方ができる。

自己啓発本のウケウリで…

ボクは自己啓発本のウケウリで、「ポジティブシンキングで乗り切れ」的なことを言ったと思う。
全く刺さらなかったし、話が弾むことはなかった。傍らで香る香水の匂いが、やけに甘く気だるく感じた。
同じようなことは他にもあった。
悩む女の子を元気付けることができない。悩みに向き合えない。
それは、ボク自身が自分の悩みに向き合っていないからだった。カッコつけて自分の言葉で話せていないからだ。
自分の悩みも受け止められないのに、他人の悩みを受け止められるはずがない。

小島よしお

当時はやっていた小島よしおに少し顔が似てたこともあり、小島よしお芸をしたことがある。
海パンを履いて、大声で「そんなの関係ねぇ」のフリで。
恥ずかしかったが、うまく使えば殻を破るきっかけになったと思う。

ある得意先との出会い

関西のある担当していた得意先は、担当バイヤーがメーカーを集めて懇親会を良くやっていた。海原バイヤー(仮名)
夜遊びは大酒飲みで豪快な人だった。
仕事面は本当に繊細な人。
調べもせず適当なことを言ったのに激怒され、一時出入禁止になったこともある。
本気で怒る。仕事には厳しい人だった。
「確認して連絡します。」が言えない。
とにかく、その場を早く終わらせたくて「テキトーな回答」でしのごうとする悪癖がボクにはあった。
それを本気で注意してくれた。縮み上がるほどの恐怖を感じた。ありがたい出来事だったが、一言の怖さを感じるあまり本当に当たり障りのないことを言う人間にボクは成り下がっていった。

そのバイヤーが主催する暑気払い。
ビアガーデンでビールを頭から被り「そんなの関係ねぇ」を披露したこともある。
完全な悪ふざけノリだが。
笑ってボクの度胸(?)を買ってくれた。

仕事での数少ない彩り

その得意先は、ボクが自ら手を挙げて担当した得意先だった。
サボりも多く、要領の悪いボクにとっては力及ばずだったと思うが…
同じ年代の若手も担当しており、バイヤーとの集いのあと二次会、三次会として若手だけで酒を飲むことも結構あった。
日付を超えてグテングテンになって。
ボクにとってはそれが楽しかった。
ボクがその中では一番へっぽこぴーだったと思うが。あまり利害関係もなく素の自分を出せる数少ない場であったと思う。

居場所

そのような場を社内で作れていたら。
またボクのサラリーマン生活も違っていたのだろう。
あらためて思うのは、メインの場で自分がラクにいられる環境が作れないとやはり辛いということ。
綺麗事を言う人は、「自分の居場所をどこかに作れたらいいよ」と。
それは決して間違いではない。
だが、成果を上げたりする上では「自分の主としている場所で居場所を作れなきゃいけない」が現実だと思う。
楽しかった場所だったが、自分の課題から逃げていたのかもしれない。
また、その場所を「仕事を良くするヒント」として使えていたら。
思い出すたびに、この思い出を美化したらいけないと思う。
(次回に続きます)

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