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【第4回】10月後半、2週間で無くしたもの①財布〜犬の怪我から全てが始まったinベルリン〜

最近イベントレポートばっか書いてたので、自分の近況も日記がてら書いてみる。たわいもない日常だが、いつか「こんな事もあったなープププ」と思う時の為に記録に残しておくことにする。

さて、最近精神的にはどん底を這い出してちょっと上向いてきたところはあるが、本当に10月後半が最低だった。怒涛の2週間を振り返ってみる。

10月16日〜19日あたり→ほぼ1ヶ月の旅行から帰ってきて、浦島太郎状態。しかもシェアハウスの住人も誰もいなくて、自分を見失う。「あれ?ベルリンでどうやって暮らしてたっけ??」エンジン掛からず。

やる気も湧かず、とりあえずフィギュアスケート観賞。無駄にプロジェクター観賞で優雅なひと時。日も短くなってきたしほぼ引きこもり。犬の散歩とスーパーに買い物しか行かない。

20日、「よーし、カフェで作業しよう!」と意気込み、犬の散歩ついでにBoxhargenerのカフェに行く。(閉店間際)そのカフェのトルコ系のオーナーに話しかけられ、閉店後もそのまま店内でしばらくくっちゃべる。

この週引きこもりだったので久々に生身の人間と喋って楽しかったのと、その時付き合っていた(一応)彼からの連絡が来なくてなんかむしゃくしゃしていた事もあり、普段なら面倒臭いトルコ人のダイレクトな口説きも、なんか楽しいと思える私がいた。全然タイプじゃないおじさんだったけど。

その流れで、そのカフェオーナーと近くのご飯に行くことに。
その途中で悲劇が起こる。うちの犬がレストランの前を通りかかった時に、リードをしていなかった別の犬に襲われ、重傷を負ったのだ。(その時は怪我してるなんて全く気づかなかった)今思えば向こうの飼い主もすごく感じが悪く、謝ろうともしてなかった。まじScheiße(シャイセ、ドイツ語でf*ck)。

うちの犬は昔虐待されて捨てられていたところを私のルームメイトに拾われ、その後も車に轢かれたりと壮絶な過去を持っているのだが、そのせいかかなり我慢強いタイプだ。怪我した時も吠えもせず、また普通にスタスタ歩き出していた。複雑な歴史を持つイスラエルのテルアビブ生まれだけあって、犬もなかなか我慢強くなるのだろうか。
ともかく、私はその時犬の怪我に気づかなかったのだ。

おじさんとご飯して別れて帰宅後、犬の怪我に気づく。
ドイツに来るまでペットなんぞ飼ったことの無い私。「なんか濡れてるな〜」と思ったら流血してるやないか!!テンパってネットで調べまくり、獣医の友達にアドバイスを仰ぎ、傷口を洗って消毒。犬も傷口を舐めまくっているので、とりあえず人間用のマスクで傷口を隠して一晩を過ごす。痛そうで可哀想。

翌日、犬の飼い主のルームメイトに連絡をとり、動物病院に連れて行くことに。嫌がる犬を抱き抱え、診察してもらった。傷が2箇所あったので、そのまま午後に手術することに。とりあえず一安心。。。

手術が終わって夕方迎えに行って、支払いをする。この時まではあったのだ。確かに。財布が。

その時ルームメイトが帰ってくるという事もあり、携帯をいじりながら家路を急いでいたのがいけなかったのか。
家でいくら探しても見つからない。財布が。カードや日本のクレジットカード、家の鍵など全てが入っている財布が。

その後ドイツのFundBüro(遺失物届所)に届出をしたが、いまだ連絡は来ず。
当時は、「あのおじさんに出会わなければ、あのレストランの前を通らなければ、動物病院に行かなければ、、、」と財布を無くしたやり場のない怒りを勝手な自己都合で他者に転嫁していた。そうしないとこの現実を受け止められなかった。勝手に私の心のサンドバッグにしてしまったおじさんに謝りたい。
無くしたものをほぼ取り戻した今、こう言える。

「無くさなければ、わからなかった事もある。確かにあの時の自分よりは数段成長してるはずだ。」

もう財布を無くしても、カードを無くしても、ペットが怪我しても怖くない。対処法は覚えたぞ。こうして痛い目合いながらレベルアップしてくのが海外生活の醍醐味でもあるだろう。まあ失くし物はこれだけに留まらなかったのだけど、、、、
ちなみに写真は怪我した直後のうちの犬。「怪我したオレ,,,」みたいな遠い目をしています。今はほぼ傷も塞がり、大分元気なのでご安心ください。


次なる失くし物については②に続く。




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