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抽象概念の活用とその効果

具体と抽象の繰り返しにより生じた体験

バラバラに存在していた知識が、その繋がりや関係性(一般的なモノ、一般的ではないモノも含め)の存在、違和感を感じるところから始まる。

感じ取った違和感に着目し、その正体を識別するために、対象の構造やプロセスを想起し、繋がりや関係性を探索していく。

探索の結果を感じ取った違和感との対比により、その妥当性を見極めつつ保留する。
さらに、違和感自体に着目しその感覚を正体を知るべく既知の現象や法則、ロジックと組み合わせてその妥当性を検証していく。これもまた、保留 *1

一時的には、確定されずに記憶の内部に留まる不確定、未確定要素は増大するばかりとなるが、曖昧なままの状態でも、言語化し誰かに聞いてもらうことで、保留していた情報がより鮮明化されて行く場合、或いはその正体に気付くことさえある。

情報の鮮明化により、意識するしないに関わらず、費やされていた能力、パフォーマンスを省力化することにも繋がる。
この過程により、言語化の効果や把握可能感、ポテンシャルの振り分け、捉え直しや意味づけなどのスキルを身につけ、活用することが出来た。
元を取った状態と云える

この状態まで行くと、保留状態にあった繋がりや関係性、違和感などの正体を知ることへの執着も減少し、より潜在化されていく。
これにより「答えはこの先にある」との観念が緩み、デフォルトモードネットワークの状態にあるときに、不意に保留し続けてきた、繋がりや関係性、違和感の正体などの具体的なイメージや言語、共通する要素やプロセスの相似などが脳裏にありありと浮かび上がってくる。
自然の摂理などに通じる

保留していることで充てられていたパフォーマンスの一部が一気に流れ出すことで、費やされていた能力の一部は、新しく得られた気づきをさらに深堀することで、さらにバラバラに存在していた知識や体験と結びつき、それらの背景に存在する、人の持つ特性についてもその輪郭を描き出してくれる。
ドミノ倒しやオセロゲームのように

教育や指導、専門的なエビデンスベースの理論や法則だけでは、決して見ることの出来なかった景色が、単なる学習ではなく、より実践的で実用性のある知識、生き抜く上での智慧というものを得られたといえる。
納得感や実感があり、日常生活や仕事、様々な場面への応用可能性という選択肢が増え「先人の知恵や自然の摂理や科学的な理論や法則、結果などにも通じている」との実感(あくまで個人的な感覚として)が、自己肯定感の醸成や自己受容を齎す意味付けを紡ぎだし、レジリエンス力に繋がる柔軟性へと変化してきたと云えるだろう。
心理的柔軟性と心の余白を手に入れる

決して目に見える価値とは言えない。
誰にも通じる、マニュアルであるとは言えない。
同じ結果や効果が得られるとは限らない。
コーチ(支援職)に魔法は使えません。
「答えはその人の中にある」ものだから…


*1
この場合の保留は「無知の知」を大義として、その状態の妥当性を肯定する。


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