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京都のホテル宿泊記録(⑨メルキュール京都ステーション)

前回同様、約3ヶ月ぶりのホテル宿泊記録です。「今年度も京都出張の度にホテルに宿泊して記録をあげていこう」と意気込んでいたのですが、なぜか留守番が多く、その機会に恵まれなかったので久しぶりの投稿になります。

今回宿泊したのは「メルキュール京都ステーション」です。

「メルキュール」はアコーという外資系ホテルの中級ホテルブランドで、日本では札幌・銀座・横須賀・名古屋・那覇と主要な観光地に出店しています。

アコーの公式HPによるとメルキュールブランドは「世界で700を超えるホテルのネットワークにより築き上げられた高いクオリティーと、その地域の特性を活かした空間をご用意しております」ということのようで、統一されたデザインコードがあるように見受けられませんが、メルキュール京都ステーションのデザインはHPによると「平安貴族の遊び」とのことです。

宿泊前にHPを観た際には「いや、平安貴族の遊びてそんな安直な……」という感想でした。インバウンドを意識したややデコラティブな雰囲気は正直パッと見は好みでありませんでしたが、せっかくだから普段自分が選ばないようなホテルも泊まってみようと思って予約しました。

ホテルは京都駅から徒歩10分程度の七条堀川のエリアに位置します。前回のホテル・アンドルームス京都七条昨年宿泊したhotel tou nishinotoin kyoto by withseedの間あたりの立地で、ギリギリ徒歩圏内かな、という場所になります。

ホテルのファサードはこんな感じ。駅からのアクセスを考えると西側の油小路通がメインのアプローチになりますが、敷地も大きくないため車寄せは小ぶりな感じです。それでも街中で車寄せを設けることができるホテルは希少かもしれません。

決して大きくはない敷地に車寄せを作る苦労が垣間見えます

大通りである堀川通りにも面していますが、こちらはレストランが顔を出しています。

大通りですが、歩行者は少なめ

ホテルのエントランスを入るとまず飛び込んでくるのが、鞠をモチーフとしたガラスボールとMercureのロゴがあしらわれた壁面アートと、地下に繋がる大きな螺旋階段。

インパクトのあるエントランス空間

この空間は非常に印象的で写真映えもするので、多くの宿泊客の撮影スポットになっているようです。

そして、左手には折り紙をモチーフにした天井とドーム状の空間が印象的なチェックインカウンター

チェックインカウンター

右手は大きなスクリーンとハイカウンターがあり、ちょっとしたイベントができそうな空間になっていました。

壁面にはたくさんのアートがあるがややごちゃついた印象

右手奥がホテル唯一のレストランである「TRATTORIA M KYOTO」というイタリアンレストランが入っています。

外資系ホテルのレストランだなぁという印象
別アングルから

エントランスの正面の螺旋階段を降りていくと広々したラウンジ空間。雅楽をコンセプトにした空間とのことですが、端の方に電子レンジの備え付けられた戸棚があり、高級感を演出したラウンジとは少し合わないようにも感じました。

平日昼間はがらんとしていました

共用部はこんな感じです。ここ最近は大浴場の付いているホテルに泊まることが多かったので、大浴場がないのは少し残念、、、

その日は珍しく仕事後に飲み会があったので、深夜にチェックインしました。エレベータで7階まで上がると、大きな扇が印象的なエレベータホールに出てきます。このあたりも「平安貴族」感を演出しているのだと思います。

両端がカーブした木製カウンターが随所に見られます

そして、客室へ。今回宿泊したのはスーペリアルツイン(23㎡)で、1人で泊まるのは十分すぎる広さ。いつものように図面を描きました。

床のカーペットの表現が難しい

部屋を入ると左手が水回りで奥が就寝スペースというオーソドックスな空間構成ですが、内装へのこだわりを随所に感じる空間になっていて、宿泊前に感じていた「ゴテゴテ感」はそれほど感じず、センスの良い空間としてまとめられているように感じました。

就寝スペース全景

入口から右手に見えるハンガーかけと、金庫棚、ケトルや冷蔵庫が納まる棚が木製の台に乗っかっていて、コンパクトに納まっています。色遣いが和風というよりヨーロッパのような雰囲気で、でも不思議と緑色の壁とマッチしています。

ハンガーかけのゴールドの雰囲気とこの小物入れがとてもオシャレ

右手壁の丸くくりぬかれたテレビ掛けスペースが印象的です。間接照明をうまく活用しているのと、竹を模した格子が「意味はよくわからないけどカッコいいな」と思いました。

テレビ周りの納まり

ベッド側はこんな感じ。ベッドの上にアートがありますが、これは何をイメージしたものでしょうか

ベッド周りの納まり

そしてベッド横のナイトテーブルは和ではなく洋風。丸いテーブルの引き出しを開けたところにスイッチがついているようなデザインも初めて見たもので、アイディアとして面白い。

取っ手の付いたようなナイトテーブルがかわいい

そして窓側には黒とグレーを基調にしたソファがあります。背もたれのクッションも心もとなく、座り心地はそこまで良くはないですが、見た目は好きです。

2人掛け用ソファ

このような感じで、和と洋がうまく組み合わせられ、あまり見たことのないインテリアに仕上がっていて、良い意味で期待を裏切られました。随所に「遊び」が見られるデザインはある意味でコンセプト通りの空間なのかもしれないと思いました。

チェックイン当日は風呂に入った後すぐに寝てしまい、翌朝にいそいそと実測をしていました。

実測が8割方終わったタイミングで1階のレストランにに朝食を食べに行きました。意外にも和洋折衷の安心感ある日本の朝食ビュッフェという感じで、もう少しホテル独自のこだわりが見られるとよいな、と思いました。

ビュッフェの盛り付けレベルを上げたい

翌日は昼過ぎまで予定がなかったので、地下1階のラウンジスペースで仕事をしようと思ったのですが少し電波が悪く、1階のハイカウンターで2時間ほど仕事をして、ホテルを後にしました。

改めて地下1階ラウンジ

今回は自分ではなかなかチョイスしないだろうなというホテルに敢えて泊まってみましたが、いろいろと発見がありました。特に客室の内装はいろんなアイディアが詰まった可愛さの溢れる空間で良かったです。

次回はどこに泊まろうかな。。。

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